上品な甘さのさつまいも「鳴門金時」にぴったりの料理5品を料理研究家が考案
さつまいもの品種「鳴門金時」は、なめらかな食感で、上品な甘さがある。そんな「鳴門金時」は、素材の味を活かした料理にぴったり。そこで、料理研究家の武蔵裕子さんと堤人美さんが、“鳴門金時”を使ったレシピ5品を考案してくれました。加熱すると果肉は黄味が増すので、彩り豊かな秋の食卓にぴったり!
※材料は特記以外、すべて2人分です。※電子レンジは600Wで加熱します。
※各料理に使用するさつまいもは、記載の品種以外のものでも調理できます。
※さつまいもは作り方に記載がない場合、皮付きのまま使います。
※【武】は武蔵裕子さん、【堤】堤人美さんが考案したレシピです。
→さつまいもの種類解説 品種ごとの食感の違いや甘い芋の見分け方
えびのさっぱりだし煮【堤】
素材の旨みが染み渡った上品な一皿
<材料>
鳴門金時…350g
えび…6尾
しめじ…1/2袋
すだち…1個
【A】
だし…1 1/2カップ
薄口しょうゆ…小さじ2
みりん…大さじ1
酒…大さじ2
<作り方>
【1】鳴門金時は2cm厚さの輪切りにし、水に10分さらして水気をきる。
【2】鍋に【A】と【1】を加えて中火にかけて5分ほど煮たら、殻と背ワタを取り除いて塩水で洗ったえびとしめじを加え、さらに3分ほど煮る。
【3】【2】を冷やして器に盛り、2等分に切ったすだちを添える。
切り昆布の甘煮【武】
いもの甘みに昆布と豚肉がベストマッチ
<材料>(作りやすい分量)
鳴門金時…300g
豚バラ薄切り肉…100g
切り昆布…120g
ごま油…大さじ1/2
【A】
水…1 1/2カップ
砂糖…大さじ1
みりん・しょうゆ…各大さじ2
<作り方>
【1】鳴門金時はやや小さめの乱切りにし、水に2分さらして水気をきる。切り昆布は食べやすい長さに、豚バラ薄切り肉は3cm長さに切る。
【2】鍋にごま油を中火で熱して【1】の豚バラ肉をサッと炒めたら、切り昆布を加えて炒め合わせ、さつまいもを加える。
【3】【2】に【A】を加え、煮立ったら落としぶたをする。時々鍋をゆすりながら汁気がなくなるまで7~8分煮る。
にらと鳴門金時のみそ汁【武】
ほっくり&しゃきしゃきの名コンビ誕生
<材料>(作りやすい分量)
鳴門金時…150~200g
にら…3~4本
だし…2 1/3カップ
みそ…大さじ2
<作り方>
【1】鳴門金時は7~8mm厚さの半月切りにし、水に2分さらして水気をきる。にらは3cm長さに切る。
【2】鍋にだしと【1】のさつまいもを入れ、強めの中火にかける。煮立ったらアクを取り除き、弱火で3~4分煮る。さつまいもが柔らかくなったら、【1】のにらを加えて1分ほど煮て、みそを溶き入れ、すぐに火を止める。
スイートポテトクリーム【堤】
定番スイーツはディップにすれば朝食にも
<材料>
鳴門金時…300g
トースト…適量
【A】
生クリーム…1/2カップ
バター…大さじ3
レモン汁…小さじ1/2
砂糖…大さじ2 2/3
<作り方>
【1】鳴門金時は皮を厚くむいて2cm幅に輪切りにし、水に3分さらす。
【2】【1】を水気がついたまま耐熱容器に並べ入れ、ラップをふんわりかけて電子レンジで6分ほど加熱する。
【3】【2】に竹串がスッと通ったら、水分を拭いてなめらかに潰し、【A】を加えてよく混ぜる。(クリームは冷まして冷凍保存可。食べる際に自然解凍する。)
【4】トーストに【3】をのせる。
ダブルきんとん【武】
しっとり×ほくほくをダブルで楽しむ
<材料>(作りやすい分量)
鳴門金時…300~350g
砂糖…大さじ1
水…1/4カップ
<作り方>
【1】鳴門金時2/3量は1cm厚さに切って皮を厚めにむき、大きければ半月切りにし、水に2~3分さらして水気をきる。
【2】残りの1/3量は皮付きのまま1cm角に切って、水が濁ったら水を替えながら2~3分さらし、水気をきる。
【3】【1】は耐熱ボウルに入れ、水と砂糖を加える。ラップをふんわりかけて電子レンジで6分加熱し、熱いうちにマッシュする。
【4】【2】は別の耐熱ボウルに入れてラップをふんわりかけ、電子レンジで3分加熱する。
【5】【3】に【4】を混ぜて好みの量に等分にしてラップにのせ、茶巾しぼりにして器に盛る。
教えてくれた人
料理研究家 武蔵裕子さん
家庭で3世代の料理を作ってきた経験から、幅広い世代に愛される家庭料理を提案し続けている。著書は『ムダゼロ献立』(主婦の友社刊)など。
料理研究家 堤人美さん
出版社勤務の後、料理の道に。食材の組み合わせ方にセンスが光り、簡単でおしゃれな料理が人気。著書は『挽き肉料理』(グラフィック社刊)など。
撮影/菅井淳子、鈴木泰介、深澤慎平
※女性セブン2022年10月13日号
https://josei7.com/
●疲れた日の時短レシピ…鶏手羽とさつまいものハニーレモンしょうゆ煮|武蔵裕子さん