夏におすすめひんやり介護食「冷たいふろふき大根」「杏の寒天ゼリー」レシピ動画2選
暑い季節は、ひんやりとのど越しがいい介護食を作ってみませんか?食欲が落ちがちな夏場にぴったりの介護食レシピを、専門家に教えてもらいました。「冷たいふろふき大根」と「杏の寒天ゼリー」の作り方を、動画でわかりやすく解説します。
ひんやりして食べやすい介護食 夏の献立2選
「冷たいふろふき大根」は、柔らかく煮た大根をピュレ―状にして、寒天で冷やし固めます。「白餡と杏の寒天ゼリー」も同様に寒天を使ってつるりとのど越しよく仕上げます。そんな暑い季節にぴったりの2品を、介護食の料理教室やカフェを運営する歯科の医療機器メーカー株式会社ジーシープロデュース『Kamulier(カムリエ)』(現在は閉店)の管理栄養士さんに教えてもらいました。
「冷たいふろふき大根」の作り方とレシピ動画
ひんやりして、のど越しのいいゼリー状にした大根は、食欲が落ちがちなこれからの季節にぴったりです。
材料(2人分)
大根(正味) 150g
水 200g
白だし 10g
塩 0.3g
醤油 3g
粉寒天 1g
粉ゼラチン 1.5g
水15g
うなたま(レトルト) 80g
オクラ 1本
わさび 適量
下準備
・大根は皮を厚くむき、5mm幅のいちょう切りにし、下茹でする。
・ゼラチンは水(15g)に振り入れてふやかしておく。
・バットにラップをしき、セルクル(型)をおく。
作り方
【1】鍋に水、白だし、塩、醤油、茹でた大根を入れ、味が染み込むまで煮る。
【2】【1】を深めの容器に移し、ハンディータイプのミキサーでピューレ状にして鍋に戻す。
【3】鍋に粉寒天を加えて、しっかり煮溶かす。火を止めて、ふやかしたゼラチンを加えて溶かす。
【4】鍋を氷水につけて粗熱をとり、セルクルに2等分して流しこむ。冷蔵庫で30分冷やし固める。
【5】オクラはヘタを取って縦半分に切る。鍋にお湯を沸かし、オクラを入れて柔らかくなるまで茹でる。
【6】茹で上がったら氷水にとり、種を除いて包丁で細かく刻む。
仕上げ・盛り付け
【1】大根をセルクルから外してお皿に盛り、オクラを飾る。
【2】うなたま(レトルト)を上からかけ、お好みでわさびを添える。
ポイント
寒天はしっかり沸騰させて煮溶かす。ゼラチンは火を止めてから加える。
【エネルギー】49kcal 【たんぱく質】2.9g 【脂質】1.5g 【塩分】1.3g
「白餡と杏の寒天ゼリー」作り方とレシピ動画
寒天を使ったつるりとしたゼリーなら、のどに引っかかりにくく誤嚥の心配もなし。蒸し暑くなってきて食欲が落ちる季節にぴったりの爽やかデザート『白餡と杏の寒天ゼリー』を紹介します。
材料(2人分)
粉寒天 1.3g
水 150g
砂糖 30g
レモン汁 5g
あんずジャム 20g
白餡 20g
作り方
【1】鍋に粉寒天と水を入れ、火にかけて泡立て器で軽く混ぜる。
【2】寒天が溶けたら、砂糖を加えて煮溶かす。
【3】火からおろし、レモン汁を加えて混ぜる。鍋ごと氷水にあてて、粗熱を取る。
【4】小さいお椀2つにそれぞれラップを敷き、寒天液を70gずつ流し入れる。
【5】寒天液の真ん中に白餡10g、あんずジャム10gをそれぞれのせる。ラップの端を中央に集め、口を絞って輪ゴムでとめる。
【6】冷蔵庫に入れて30分冷やし固める。
仕上げ・盛り付け
寒天ゼリーが固まったら、ラップを外してお皿に盛って完成。
ポイント
・寒天は沸騰させて煮溶かすことでしっかり固まります。
・【3】で鍋を氷水にあてるときは、寒天液が固まってしまうと成形できなくなるので、とろっとしてきたらすぐに氷水から外しましょう。
・りんごジャムやマーマーレードを使っても美味しくできます。
【エネルギー】93kcal 【たんぱく質】1.0g 【脂質】0.1g 【塩分】0g
※栄養成分は1人分です。
レシピ提供/『Kamulier』 動画撮影/櫻井健司
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