猫が母になつきません 第302話「メールする」
ついにここまで…誰からもメールが来ないので迷惑メールにも返信してしまう母、ついに自分にメールを出し始めました。とは言っても操作がわからなくなって、結果間違って自分にメールを出してしまっているわけで、私への無言メール、謎メールも相変わらず1日に何通も(ふたりとも家にいるのに)。最近はよその人にも無言メールや意味不明メールをたくさん送るようになっていて、先日も同じ人に1日40通以上の無言メール、しかも夜中早朝おかまいなし。夕方その迷惑行為に気が付いてすぐにやめさせましたが、その方から一通だけ来ていた返信には「とっても早起きなんですね」。寛大な方でよかったです…すごく怒ってるのかもしれませんけど(冷汗)。そんなことがあるので、時々母の携帯をチェックして無言メールを連投している場合は「かくかくしかじかで申し訳ございません、無視して大丈夫です」とお伝えしています。今は高齢者の方もたいていは携帯かスマホをお持ちなので、こういうことはきっと多いはず。この先、生まれた時からデジタル機器やネットサービスに囲まれている世代の人たちが認知症になった時にはどうなってしまうのだろうとよく思います。いいAIとかが開発されているのか。母といい感じにメールのやりとりをしてくれるAIがほしいです。
【関連の回】
第156話「メッセージ」
第292話「れんとうする」
第297話「へんしんする」
作者プロフィール
nurarin(ぬらりん)/東京でデザイナーとして働いたのち、母とくらすため地元に帰る。典型的な介護離職。モノが堆積していた家を片付けたら居心地がよくなったせいかノラが縁の下で子どもを産んで置いていってしまい、猫二匹(わび♀、さび♀)も家族に。