激辛がハマる!薬膳料理「ホットチキン」「ピリ辛焼きめし」ほか7選|井澤由美子さん
秋の始まりは、夏の疲れが一気にやってくる時期。そんなときに摂りたい、薬膳の辛~い料理を料理家の井澤由美子さんが教えてくれました。激辛料理で減退した食欲に喝を入れつつ、唐辛子やこしょうなど、体の熱や湿気を吹き飛ばしてくれる食材で元気を取り戻しましょう。やみつきになる味ですよ!
辛くて旨い薬膳レシピはやみつきの味!
辛くて旨みたっぷりの薬膳料理。辛さが胃腸を刺激し、食欲を増進してくれる。
「薬膳では辛いもの、赤いもの、苦いものがおすすめ。辛い料理は適度に汗をかくので体をクールダウンさせるとともに、冷房などで冷えた体を温めます。またトマトなどの赤い野菜は不調を改善し、体を整えてくれます」(井澤さん)
ザクザクホットチキン
しょうが+唐辛子の薬膳衣がキモ!
<材料>(3~4人分)
鶏もも肉…1枚(300g)
手羽先・手羽元…各2本
<A>
塩麹…大さじ2
おろしにんにく・おろししょうが・ガラムマサラ…各小さじ2
粉唐辛子…大さじ3
タバスコ…小さじ1~好みの量
ヨーグルト(無糖)…1カップ
溶き卵…1個分
<B>
小麦粉…1/2カップ
鶏がらスープの素…大さじ1
片栗粉…適量
にんにく…4~5片
赤唐辛子…5~6本
揚げ油…適量
<作り方>
【1】鶏もも肉は大きめに切り、手羽先、手羽元は骨に沿って切り込みを入れる。ボウルに鶏肉を入れ、Aを順番に加えもみ込み、冷蔵庫で30分~一晩置く。
【2】【1】にBをよくもみ込み、次に片栗粉をしっかりまぶす。
【3】フライパンに揚げ油、皮付きのにんにくと唐辛子を入れて火にかけ、低温(160~165℃)になったら【2】を加え、触らないようにして色づくまで揚げる。すべてを取り出して3分置く。
【4】揚げ油を高温(185~190℃)に熱し、【3】を戻し入れ、カラリと揚げて油をきる。好みで一味唐辛子(分量外)などをふる。
<暑いときの辛薬膳!効果ポイント>
しょうがやにんにくも薬膳では“辛み”の食材。唐辛子やスパイスと一緒に使えば効果倍増!
豆乳と黒酢の台湾風ふるふるスープ
酸味と辛みを加えた豆乳で疲労回復。
<材料>(2人分)】
豆乳…400ml
<A>
和風だしの素(顆粒)…少々
黒酢・しょうゆ…各大さじ2
削り節・万能ねぎ(小口切り)…各大さじ2
ラー油…適量
<作り方>
【1】小鍋に豆乳を入れて温める。
【2】器にAの調味料を半量ずつ入れ、熱々の【1】を注ぎ、削り節、ねぎをのせてラー油をかける。
<辛い薬膳!効果ポイント>
疲れた体にビタミンB群が豊富な豆乳を。疲労回復効果のある酢を辛みと一緒にとると◎。
きゅうりとみょうがのからしポン酢がけ
爽やかさに辛みを加えて巡りよく。
<材料>(作りやすい分量)
きゅうり…1本
みょうが…2個
<A>
練りがらし…小さじ2
ポン酢…大さじ3
乾燥なつめ…1個
<作り方>
【1】きゅうりは皮をむいて乱切りにする。みょうがは細切りにし、冷水に放してザルにあげ、水けをきる。なつめは細切りにし、水でもどしておく。
【2】きゅうりとみょうがを合わせて器に盛り、Aを混ぜてかけ、なつめをのせる。
えびとチーズのホットソース
パンにもつけたくなるピリ辛スープ。
<材料>(作りやすい分量)
むきえび…8~10尾
トマト(完熟のもの、大)…1個
にんにく…1片
赤唐辛子…2~4本
オリーブオイル…大さじ3
タバスコ…小さじ1~好みの量
フェタチーズ(なければカッテージチーズなど)…大さじ2
<作り方>
【1】えびは、あれば背わたを取る。トマトは乱切り、にんにくは薄切り、唐辛子は縦に3~4等分に切る。
【2】小鍋にオリーブオイルを入れて弱火にかけ、にんにく、唐辛子を入れる。香りが立ってきたら、トマトとタバスコを加えて全体がなじむまで煮て、えびを加えて火を通す。
【3】火からおろし、チーズをちぎって加え、好みでバジル(分量外)を散らす。
レモンチリスパイスのドライカレー
突き抜ける辛さ! ポリフェノールも摂れる!
<材料>(2人分)
ご飯…大盛り2膳分
鶏がらスープの素…小さじ2
ホールコーン…80g
レモン(くし形切り)…2個
<A>
レモン(皮ごとみじん切り)…大さじ1
塩…小さじ1/2
オクラ・青唐辛子…各4本
にんにく…1片
しょうが…1/2片
オリーブオイル…大さじ1 1/2
鶏ひき肉…250g
<B >
カレー粉…小さじ2
マサラ・カイエンペッパー・塩…各小さじ1
<作り方>
【1】Aをポリ袋に入れてもみ、なじませる。オクラ、青唐辛子は小口切りに、にんにく、しょうがはみじん切りにする。
【2】フライパンにオリーブオイルと【1】を入れて熱し、香りが立ったらひき肉を加えて炒める。肉の色が変わったら、B、ご飯、鶏がらスープの素、水けをきったコーンを加えて全体になじむまで炒める。器に盛り、レモンを添える。青唐辛子(分量外)を添えて、かじりながら食べるとさらに激辛に。
<辛い薬膳!効果ポイント>
爽やかな香りの青唐辛子。とても辛いので、潤いを生み出すレモンを合わせて。
ビリ辛しびれ焼きめし
ラー油入り卵焼きで辛さ増し増し!
<材料>(2人分)
にら…10本
卵…3個
粉唐辛子・おろししょうが…各小さじ1
ごま油…大さじ1、にんにく(みじん切り)…1片
豚こま切れ肉…150g
塩…適量
ご飯…大盛り2膳分
ラー油……大さじ1
花椒・こしょう…各適量
<A>
鶏がらスープの素・オイスターソース・しょうゆ…各小さじ2
<作り方>
【1】にらは3cm長さに切る。ボウルに卵を割り入れて粉唐辛子、おろししょうがを混ぜる。
【2】フライパンを弱火にかけ、ごま油、にんにくを入れて炒め、香りが立ったら中火にして豚肉を加え、塩で味を調える。肉の色が変わったらご飯とにらを加えて油が回るまで炒める。Aを加えてよく混ぜ合わせて炒め、器に盛る。
【3】【2】のフライパンをさっと洗って強火で熱し、ラー油を入れてなじませ、【1】の卵を流し入れてふんわりと焼く。【2】にのせ、花椒、こしょうをふる。
<辛い薬膳!効果ポイント>
花椒やこしょうは代謝アップのほか、食欲不振や消化不良を改善する働きも。
雷あんかけの漬け丼
“漬け”の辛みだれがジワジワくる!
<材料>(2人分)
まぐろ(刺身用)…170g
大葉…5枚
ご飯…大盛り2膳分
卵黄…2個分
白ごま…適量
<A>
めんつゆ(3倍濃縮)…大さじ3
ラー油…大さじ1
<B>
だし…3/4カップ
酒・しょうゆ・みりん・一味唐辛子・片栗粉…各小さじ2
<作り方>
【1】ボウルにAを入れて混ぜ、まぐろを漬ける。大葉はせん切りにし、水にさらしてほぐす。
【2】小鍋にBを入れ、混ぜながら弱火にかけ、とろみがついたら火を止めて冷ます。
【3】器にご飯を盛り、【1】のまぐろ、卵黄をのせて【2】をかけ、大葉をのせてごまをふる。
<辛い薬膳!効果ポイント>
血を補うまぐろもおすすめ。唐辛子たっぷりのたれに漬ければ、血行もUP!
教えてくれた人
料理家 井澤由美子さん
旬の食材に漢方や薬膳の教えなどを組み合わせた料理を提案。『毎日の食事で心と体をととのえる 漢方ごはん』(永岡書店)を監修。
撮影/岡本真直
※女性セブン2021年9月16日号
https://josei7.com/
●おうちで外食気分を!本格派の冷麺・冷やしラーメン・エスニック麺ベスト10