ものを捨てずに運気を上げる!場所別・開運部屋のつくり方|『突然ですが占ってもいいですか?』人気占い師が伝授
家族の在宅時間が長くなり、部屋の中が散らかっていませんか?本来くつろぐ空間である家の中が汚れると、心も鬱屈(うっくつ)しがち。『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ系)に出演し、予約2年待ちの人気占い師・富士川碧砂さんに、幸せを呼び込む部屋づくりのコツを教えてもらいました。
「負の感情は幸運を遠ざけます」と、富士川さん。家中の穢(けが)れを祓って、ものを捨てずに運気を上げる開運法を、部屋別に紹介します。おうちをパワースポット化して、コロナ禍の鬱々とした空気を吹き飛ばしましょう!
家の中に“非日常”を感じる場所をつくる
「開運部屋をつくる」と聞くと、ものを大量に捨てたり、模様替えをする、といったことを思いがちだが、そんな必要はないのだとか。
「ものの見え方を変えるだけで、運気はよくなります」と、富士川さんは言う。(「」内以下同)。
富士川さんがまずすすめるのは、大切なものを1か所に集めて飾ることだという。
「たとえば、棚の一角やお盆の上に千代紙などを敷き、そこにお気に入りの写真や小物などの宝物を置いてください。その場所を見るだけで心が癒されたり、非日常を感じられるスペース、つまり“聖域”をつくるというわけです」
運気を引き寄せるのに大切なのは、気持ちを切り替えること。憂鬱になっても、聖域を見ればスイッチを切り替えられる、そんな場所を1か所でいいので家の中につくることが開運につながるという。
「気持ちを切り替えるには、空間(部屋)を使い分けるのもおすすめ。リビングは活動する場所、寝室はリラックスする場所など、各部屋の役割に沿った行動をしてみてください」
とはいえ、在宅勤務が増えて仕事と食事、寝る場所を一緒にせざるを得ない人も多いだろう。そうした人は、「座る場所を変えるだけでもかまいません。視点が変わればやる気や集中力も変わり、前向きな気持ちになって運気を引き寄せやすくなります」と、富士川さん。
ちょっとした整理や掃除で運気は変えられるという。取り組みたい場所別ごとに、開運法を試してみて。
<玄関>開運法
★玄関マットは、外からの邪気を通せんぼする“浄化フィルター”
玄関の開運アイテムとして、玄関マットは敷いた方がいいという。
「これを敷くことで、家の中と外の間に“境界線(結界)”が設けられ、邪気が通れなくなります。いわば“浄化フィルター”の役割を果たすわけです」。
玄関マットはこまめに洗い、常に清潔を心がけることも大切だ。
★玄関の悪臭は邪気のもと。いい香りで一掃を!
一日履いた靴を脱ぐ場所である玄関は、悪臭もたまりがちだ。
「悪臭は邪気のもと。これを祓うには、においを消すか、いい香りで満たしましょう。おすすめは、備長炭を置くこと。においを消すだけでなく浄化力も高いんです」。
市販の芳香剤を置いてもいいという。
★段ボールなどの紙製品は、邪気を吸い寄せる!
たとえ翌日がゴミの日といえど、玄関にゴミ袋や段ボールを置くのは絶対にNG。
「ゴミには悪い気が集まりやすいんです。特に段ボールなどの紙製品は、邪気を吸い込んでため込みやすい。ゴミは捨てる直前にまとめるようにし、玄関はいつもスッキリした状態をキープしましょう」
■最も大切な“運気の入り口”
「邪気もいい運気も、すべて玄関から入ってくるため、この場所が果たす役割は、家の中で最も大切といえます。邪気が入ってきても玄関ですぐに浄化できるよう、常に清潔にしておく必要があります。脱ぎっぱなしの靴が散乱している玄関には邪気がたまりやすいので、毎回靴箱にしまい、入り切らないものは処分を。処分できる靴がなければ、履く頻度の少ないものを押し入れにしまい、靴も季節ごとに衣替えをしてあげましょう」。
運気の通り道になる玄関は、表札も含めいつもピカピカにしておきたい。
<リビング>開運法
★柱の「角」や出っ張った「梁」の位置に要注意!
★四季折々の行事を室内に取り入れる
「正月、節分、雛祭り、七夕など日本古来の行事には、いずれも浄化や厄除けの意味があります。各行事の飾りつけを、家族が集まるリビングに施すことで、定期的に邪気祓いをすることになります」。
間近に控えている七夕も同様。笹の葉には邪気除けの効果があるという。
★布類は邪気を吸い込みやすい。こまめに洗濯を!
「布製品は邪気を吸い込み、かつため込みやすいので、布張りのソファを置いている場合は、上掛けをかけて本体が汚れないようにし、上掛けやクッションなどはこまめに洗濯して浄化しましょう。いつも座る場所が汚れていると、出世運や仕事運、家庭運を下げてしまいます」
■行事飾りは終わったらすぐにしまうこと
家族が集まって団らんをする場所であるリビングは家の中心。活動的な気持ちになるよう明るい色合いで統一し、行事ごとに飾りつけしよう。
「古来、“雛飾りを出しっぱなしにしておくと、娘の婚期が遅れる”などといわれますが、季節の行事のために飾ったものは、終わったらすぐに片づけることが大切。雛人形は身代わりの人形に邪気を移して流す(処分する)のが由来のように、日本古来の行事にはどれも邪気祓いの意味があります。飾り続けていると、せっかく祓った邪気が再び家に充満してしまいます」。
<寝室>開運法
★ベッドの頭は窓のある壁側にくっつけない
「北枕は縁起が悪い、などといわれますが、大切なのは方角よりも、部屋のどこに寝具(ベッド)を置くかです。頭を窓側に向けると外からの影響を受けやすく、睡眠の質を下げてしまいます。枕の位置を変えるか、あるいは厚めのカーテンを窓に取りつけることで対策を」
★目覚まし音は心地よく起きられる音を選ぶ
運気をよくするには朝の目覚め方も重要だという。
「朝、ウトウトしているときは、脳が無防備な状態。警報のような音で毎朝飛び起きていては、心がトゲトゲしてしまいます。心地よい音楽で穏やかに目覚められるよう、目覚まし音はこだわって選びましょう」
★枕には和柄の手拭いを敷くと運気がアップ
枕カバーは、寝ている間の邪気を吸い取るため、毎日取り換えよう。
「枕には日本手拭いを敷くのがおすすめ。和柄が持つ意味に沿った開運効果が期待できます」。
たとえば、金運アップには金魚柄や波柄、仕事運アップにはひょうたん柄やトンボ柄、健康運アップには麻の葉柄やつる草柄が◎。
■寝具も使っていないときは休ませる
寝室は休むための場所。落ち着いた色合いに統一し、清潔を心がけること。
「寝室には布製品が多いですが、これには邪気がたまりやすい。祓うためには、洗濯はもちろん、寝具を休ませてリフレッシュさせることが大切。つまり、万年床はNGです。起きたら必ず押し入れにしまいましょう。ベッドの場合、布団を整え、ベッドカバーで覆うこと」。
寝室にスマホを持ち込む人が多いが、スマホにも専用のベッド(置き場所)をつくって、休ませてあげる心づもりで置くのがいいという。
<キッチン&ダイニング>開運法
★コンロとシンクの間に植物を置くと運気がアップ
「キッチンには、火と水が同居しています。こういった真逆の性質のものが接していると、家の中の運気を下げてしまうので、コンロとシンクの間には植物を置きましょう。小さなサボテンやハーブなどでもOK。これで、火と水の“けんか”を仲裁できます」
★同じテーブルで食事と仕事をするなら席を変える
コロナ禍の影響でテレワークをする人が増え、ダイニングテーブルで仕事をしている人も多いはず。その場合、食事と仕事をするときの席を変えると、運気が変わるという。
「座る席を変えることで、視点が変わって気持ちがリセットされるだけでなく、“座”が浄化されます」。
■健康運を司る場所
「備蓄している食品や使っていない調味料に賞味期限切れのものがあると運気を下げ、家族の健康に悪影響を与えるので、こまめに捨てましょう。また、生ゴミのにおいが邪気を引き寄せるので、ゴミ箱は蓋つきがおすすめです。食べかすが残っていないよう、こまめに台の上を拭くことも忘れずに。ダイニングテーブルの上もできるだけものを置かずに空けておき、使ったものはすぐにしまうこと」
<トイレ&バス>開運法
★毎日掃除をすると金運がアップする
「トイレは金運と関連が深い場所で、掃除をすると強運を引き寄せるので、ほかの場所の掃除をさぼっても、トイレだけは優先的に掃除をしてください」。
ものが多いと掃除がしにくいので、トイレに余計なものは置かず、飾りつけはシンプルにしておくのがベスト。
★水回りの掃除の際は排水口を集中的に!
「浴室や洗面所といった水回りも、邪気の温床となるカビを発生させやすいため、トイレ同様、こまめな掃除が必要です。特に汚れが出ていく場所である“排水口”と“窓”は清潔を保ち、換気を心がけて。トイレと水回りだけでもしっかり掃除をしておくと、邪気祓いになります」
■炎の神「烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)」が守る
「トイレは不浄の温床ですが、炎の神・烏枢沙摩明王の札をトイレ扉(外側)の上部に貼っておくと、不浄を焼き払って浄化し、開運効果を上げてくれます」
<クローゼット>開運法
★服は自分の分身なので無理に捨てる必要はない
「長く使ったものには念が宿ります。なかでも服は自分の分身なので、念がこもりやすく、捨てづらい人も多いのでは。そういう場合は無理に捨てる必要はなく、とりあえずしまっておくのも手。心が完全に離れてからリフォームするか、手放しましょう。ただし出しっぱなしはNG」
★邪気をためやすい下着には、いい香りをつけて幸運を呼ぶ
「下着や靴下など直接肌につける布には邪気がたまりやすいので、たんすにいい香りのする石けんや塗香(ずこう)(※)を入れた香り袋などを入れておきましょう。邪気除けになります」。
これからの季節は湿度が上がるので、乾燥剤を入れてカビを防ぐことも邪気祓いになる。
(※)仏に捧げる供物の一種。数種の香木を混ぜて粉末にしたもので、仏像や修行者の体に塗って、穢れを除く。
■ものは捨てずに「休ませる」
「ものを捨てて家の中をスッキリさせるのも、掃除がしやすくなっていいですが、無理して捨てる必要はありません。日本には古来、“再生”の文化が根づいています。縁があって家に来たものは安易に捨てず、休みをとらせる(しまう)。そうすれば、ものが多くても運気が下がることはありません。処分する場合も、フリマアプリを活用したり、リフォームを心がけ、再生させる意識を持つといいでしょう」
教えてくれた人
占い師 富士川碧砂(ふじかわみさ)さん
『突然ですが占ってもいいですか?』『とくダネ!』(ともにフジテレビ系)などに出演。西洋占星術、タロット、易、風水などを得意とする予約2年待ちの占い師。主な著書に『幸運が舞い込む浄化・邪気除け生活 ―「スマホ風水」は最強の開運法』(さくら舎)など。声優・寺瀬今日子としても活躍する。
取材・文/番匠郁 イラスト/こさかいずみ
※女性セブン2021年6月17日号
https://josei7.com/
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