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5月15日はヨーグルトの日!誰かに話したくなるちょっとイイ話7選【まとめ】

 5月15日は“ヨーグルトの日”。世界にヨーグルトを広めたとされる免疫学者メチニコフさんの誕生日だそう。そこで、ヨーグルトにまつわる気になる話題をまとめてみた。ウイルスに負けない体づくりにおすすめの食べ方から、世界的なデザイナーが毎朝食べているヨーグルトまで、誰かに話したくなるヨーグルトのちょっとイイ話7選。

 

5月15日はなぜ「ヨーグルトの日」なの?

 ノーベル生理学・医学賞を受賞したロシアの免疫学者E・メチニコフさん(1845-1916)の生誕日である5月15日を、明治 (旧明治乳業)では「ヨーグルトの日」と定めているんだそう。メチニコフさんが、ヨーグルトを「不老長寿の妙薬」として世界に発表したのが1907年のこと。それ以来、全世界に広まったとされる。

 そんなヨーグルトにまつわるちょっと役に立つ話をまとめた。

1.ヨーグルトは朝・昼・夜いつ食べるのが正解?

 腸内環境を整えて免疫力を上げるといわれるヨーグルトも、“体温アップ”の観点から見ると、少しだけ注意が必要だという。

「ヨーグルトは優秀な健康食品ですが、体を冷やす作用があります。朝は1日のうちで最も体温が低いので、避けた方がいい。

 昼~夕方の時間帯か、しっかりと朝食を摂って胃腸を温めてからデザートとして食べ、その後に温かい飲み物を飲めば完璧です」(全国冷え症研究所所長・理学博士の山口勝利さん)

→オリジナル記事を読む:コロナ対策に免疫力高める7つの掟|ヨーグルトはいつ食べるのが正解?

2.ヨーグルトは固形orドリンクどっちが体にいい?

 摂取しやすいのは圧倒的にドリンクタイプだが、日本臨床栄養協会理事で名古屋経済大学准教授の早川麻理子さんは、その「飲みやすさ」を懸念する。

「ドリンクタイプは、水分の含有率が多いものの、たんぱく質や乳脂肪などの栄養成分は固形のものとほぼ変わりません。しかし、“飲みやすさ”をかなえるために、ドリンクタイプには砂糖や異性化糖(ブドウ糖果糖液糖など)が添加されていることがほとんど。これは血糖値や中性脂肪の上昇につながります」

 ドリンクタイプにも無糖の商品はあるが、市販されているほとんどの商品には甘みが足されている。ゴクゴク飲みすぎてカロリーオーバーになりやすい危険からも、固形を選びたい。

→オリジナル記事を読む:乳製品、体にいいのはどっち?|ヨーグルトは固形orドリンク?

3.60才過ぎたら摂るべき食品ランキング「ヨーグルト」は何位?

 60才を過ぎたら、積極的に摂ってほしいと専門家が推奨する食材とは? 30人の専門家が選んだ食べるべき食材トップ3の中で、ヨーグルトは2位だった。

 ヨーグルトがなぜいいのか、推薦者の専門家のコメントを紹介しよう。

「良質なたんぱく質やカルシウムが豊富なうえ、発酵食品なので、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整える効果も」(福田千晶さん・医学博士)

「ヨーグルトの酸味は食欲を増進させ、胃液の分泌や腸のぜん動運動を促すため消化吸収を助ける働きが」(瀧島未香さん・日本最高齢のインストラクター)

「閉経後はホルモンバランスが大きく変化し、カルシウムが不足しやすくなる。手軽に摂取できるヨーグルトで補いたい」(磯村優貴恵さん・管理栄養士)

→オリジナル記事を読む:60才を超えたら食べないほうがいいもの、食べたいもの|30人の専門家が指摘

4.ブルガリアの冷製ヨーグルトスープ「タラトル」って?

 ヨーグルト発祥の地といわれるブルガリアでは、ヨーグルトをそのまま食べるだけでなく、冷製スープにする。

「ボウルにヨーグルトと水を入れて混ぜ、きゅうりの薄切りとくるみのみじん切りを入れて『タラトル』というスープにします。

 現地では身近な家庭料理です。飽きることなく、ヨーグルトをたっぷり摂取できるのでおすすめです」(管理栄養士の菊池真由子さん)

→オリジナル記事を読む:免疫力をアップする世界の調理法|ヨーグルトはスープで

5.ヨーグルトを食べすぎないほうがいい人もいる…

 食事が悪影響を与えている可能性もある。健康にいいと積極的に食べていたものが、肝障害を引き起こすことも。

コレステロール値が高い脂肪肝の患者さんが、よかれと思って毎食ヨーグルトを食べていました。

 しかし、ヨーグルトに含まれる脂質によって脂質過多になり、肝臓に悪影響となった。このように習慣が逆効果になることは少なくない。自己判断せず医師に相談してほしいと思います」(消化器内科医師・中川頒子(しょうこ)さん)

→オリジナル記事を読む:「肝臓デトックス」は危険?サプリやヨーグルトはOK?医師が回答

6.一流デザイナー桂由美さんが食べているヨーグルトは?

 ブライダルファッション界の第一人者で、現在も現役で活躍しているデザイナーの桂さん。2018年4月に股関節手術のために2か月ほど入院し、退院後は医師からたんぱく質をしっかり摂るよう食生活についてのアドバイスも受けたという。

「朝はヨーグルトとゆで卵を必ず食べています。お肉も好きなので、サラダと一緒にローストビーフを2枚ほど。免疫力を高めるきのこも好きですね。さらにバナナを2分の1本と季節のフルーツも欠かせないです」

食事を摂る桂由美さん

愛用のドリンクとヨーグルト

 主治医から痩せるように言われているので、ヨーグルトは、“内臓脂肪を減らすのを助ける”『ガセリ菌SP株ヨーグルト』。“体脂肪を減らすのに役立つ”トクホの『カラダカルピス』もお気に入り。

→オリジナル記事を読む:桂由美さんが毎朝必ず食べる3品|ゆで卵とヨーグルト、あと1つは?

7.免疫力を高めるヨーグルトは犬にも効果的?

 目黒アニマルメディカルセンター/MAMeC顧問の獣医師・佐藤貴紀さんによると、

「免疫力を高めるとされる発酵食品、『ヨーグルト』や『納豆』は、免疫が上がる可能性はあります。

 ただし、犬の体の仕組みを考えると、人間の食べ物と同じものはおすすめできません。ペット用のフリーズドライ納豆や、砂糖・添加物不使用のプレーンヨーグルト、乳酸菌入りのゼリーなどを活用するといいでしょう」

→オリジナル記事を読む:犬の免疫力を高める秘密は“腸”|犬に納豆やヨーグルトはあり?

構成/介護ポストセブン編集部

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