兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第81回 お兄さまは小便小僧だったのです】
若年性認知症を患う兄の不可解な行動に日々頭を悩ませるライターのツガエマナミコさん。このところ、シモの問題が深刻化…、そして、今回はさらに衝撃の出来事が!?
「明るく、時にシュールに」、でも前向きに認知症を考えます。

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「まさか、まさか、そんなことする?」
兄がほがらかな笑い声をあげてテレビをご鑑賞されている穏やかな朝でございます。ごく普通な、ごく当たり前の、何の問題もない日常が流れているようなツガエ家ですが、わたくしはまたひとつ、ショッキングな兄の姿を目撃してしまいました。
兄はときどきベランダに出て外の様子を眺めているのですが、その日はおもむろに腰をかがめて周囲から隠れるようにこっそりと通りの様子をうかがう行動を始めました。明らかに挙動不審者です。
我が家のベランダは、腰の辺りまでは全面コンクリートの壁で、その上に50センチほどの高さで手すりが施工されています。兄はそのコンクリートスレスレに目線を置くように身をかがめて外を見ながらベランダ