兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし「第75回 兄とわたしの将来」
最近できないことが増えてきたという若年性認知症を患う兄と2人暮らしをするライターのツガエマナミコさん。仕事、兄にサポート、そして将来への不安…、ストレスが溜まる毎日だ。そんな中、ツガエさんが見つけたストレス解消法とは?
「明るく、時にシュールに」、でも前向きに認知症を考えます。

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お1人様カラオケに通う理由
認知症だった亡き母時代まで遡ると、介護歴は通算8年になりました。溜まり続けるストレスを1人カラオケで発散し大いに楽しんでいるツガエでございます。
家にいると常に兄がわたくしの顔色をうかがっているので明るい気分になれず、一番リラックスできるはずのマイホームでストレスが抜けません。気が付けば週1ペースで一人カラオケへ通っております。
「しょうがない。これは通院と同じ。お薬もらいに行くんだから」と言い訳しながら、洋服や化粧品を節約してカラオケ代に注ぎ込んでおります。