柏原芳恵 白血病を患う事実婚パートナーを献身介護する日々
「ヘルパーの人が自宅を訪れることはなく、Kさんの身の回りの世話はすべて芳恵さんが行っています。彼女はテレビなどでは『自販機の使い方がわからない』『身の回りのことはすべてスタッフがやってくれる』と話していますが、最近は買い物や料理、掃除といった家事をすべてひとりでこなしているんです」(前出・音楽関係者)
迎えた今年のデビュー40周年。看病のため仕事をセーブしていた柏原の背中を押したのはK氏だった。
「『せっかくの40周年なので、ぼくのことはいいから、きみの記念になるようなことをやるべきだ』とKさんがアドバイスしたんです。最初は躊躇していた芳恵さんですが、最後には記念コンサートと新曲の発表を行うことを決断しました」(前出・音楽関係者)
両親のサポートもあった。
「芳恵さんは、いまでも両親を年に一度、2泊3日の旅行に連れて行くほど親孝行。彼女はよく、『デビューしてからは年に数回しか会えなかったから、その埋め合わせをしてあげたい』と話しています。その両親から『無理のない範囲で頑張ってみたら』と言われたことも、彼女にとっては前に進む支えになったようです」(芸能関係者)
最も大きかったのは、柏原がずっと胸に秘めてきた「覚悟」と「責任」だ。
介護を続けながら仕事を再開
「芳恵さんはこれまでKさんとの仲について、公式には一切語っていません。彼女の中には彼の奥さんと子供からKさんを奪ったという罪悪感と償いの気持ちがあるのでしょう。どんな状況になっても彼の面倒を見続けるという強い覚悟と責任感があり、介護や家事についても精一杯頑張っています。
それでも彼女も気づけば55才。病身のパートナーと家族から後押しされたこともあり、これまでの人生に恥ずべきことがないことを示すためにも、彼の介護を続けながら、表舞台に立って仕事を再開しようという気になったようです。それが彼女にとっての30年のけじめなのでしょう」(前出・音楽関係者)
12年ぶりの新曲『KU・ZU~ワタシの彼~』で柏原は自ら作詞を手がけた。そこで彼女は、一途な思いを寄せる「ワタシの彼」について書いている。それは30年の歩みに後悔がないことを告げる、柏原の宣言ではないだろうか。
※女性セブン2020年12月3日号
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