都心マンションでおひとりさまライフを楽しむ73才料理研究家の自宅を公開!
料理研究家の谷島せい子さん(73才)は、都会のマンションでひとり暮らし。保存食を賢く使って健康をキープしているという。いきいきと活動的な谷島さんの元気の秘訣を聞いた。
食のプロならではの工夫で、豊かなおひとりさまライフをエンジョイしている。快適に過ごすアイデアが家中にあふれているので、ぜひ参考にしてみて!
田舎暮らしは断念し都心のひとり暮らしを選択
客室乗務員、主婦を経て40代で料理研究家になり、50代で離婚を経験した谷島さん。母親が晩年暮らしていたマンションをリフォームしてひとり暮らしを始めたのは13年前、60才のとき。以来、手描きの壁画や、野菜やハーブが育つ緑いっぱいのベランダなど、ここが都心のマンションの」一室だということを忘れそうになる遊び心がたっぷり詰まった住まいで、母の愛犬とともに生活している。
「長年の夢だった田舎暮らしも考えましたが、体力的に厳しいと断念。ものを減らして暮らしをダウンサイジングしながら、この家で車いすでも快適に過ごせるように、もう一度リフォームをするつもりです」(谷島さん・以下同)
ひとり暮らしだと食生活も偏りがちだが、色と栄養バランスを意識しつつ、保存食をストックすることで、効率よくやりくりしている。
「特に野菜は購入するとひとりで食べ切れないので、新鮮なうちに調理して保存食にしています。こうすることで、いつでも手間いらずで、たくさんの品目が摂れるのです」
→おひとりさま暮らしを快適にする心のケア法|肉を食べる、朝夜着替える…気楽に生きる術
谷島せい子さんが教える“おひとりさま食”の工夫
●“あと一品”に便利な常備菜
色鮮やかな野菜のピクルスやキムチ、みょうがの酢漬け、山椒の実など、多種多様な保存食たち。「サッと盛り付けるだけで、食卓が手早く華やかになります」。
●一台で何役も叶う土鍋が重宝
大小さまざまな土鍋を愛用。取り出しやすいよう、低めの棚に収納している。「ご飯を炊いたり、煮物を作ったり、とっても万能です」。
●果実酒はすべて手作りです
瓶に入った穀物や豆類は「米と一緒に炊いたり、味噌汁に入れて、手軽に栄養バランスアップ」。
ずらりと並ぶ手作りの果実酒の中には、マンションの庭で採れたあんずで作ったものも!
●友人から大好評! 夏みかんのジャム
手作りジャムは朝食のパンに添える。「いちじくやいちご、あんずなどを使いますが、特に毎年友人から届く夏みかんをまるごと煮込んで作るジャムは絶品です」。
おしゃれも散歩も楽しむ
●お気に入りのファッションでお散歩
ファッションはモノトーンなコーディネートにアクセサリーで差し色を加えるスタイルが定番。この帽子は刺繍やワッペンを自ら施した最近のお気に入りで、犬の散歩の際に着用している。
●山歩きで発見した木の枝を削ってカトラリーを手作り
山歩きで見つけた木の枝の先を彫刻刀で削って、おしゃれなカトラリーに。「孫と一緒に作ったのをきっかけにハマって、いまでも作って使っています」。
→おひとりさま女性の“終の住処”を公開!ワンルームですっきり豊かな暮らし
撮影/菅井淳子
※女性セブン2020年10月22日号
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