普通のこと普通にできる住まいを目指す介護付有料老人ホーム<前編>
評判の高い高齢者施設や老人ホームなど、カテゴリーを問わず高齢者向けの住宅全般を幅広くピックアップし、実際に訪問して詳細にレポートしている「注目施設ウォッチング」シリーズ。
今回ご紹介するのは介護付有料老人ホーム「大島ケアハートガーデン」だ。
大島ケアハートガーデン
「三菱電機ライフサービス株式会社」が運営する「大島ケアハートガーデン」は都営新宿線大島駅から徒歩2分の場所にある。
三菱電機ライフサービスには三菱電機株式会社が全額出資しており、シニア世代の自立とその家族の安心のために、有料老人ホームの他に小規模多機能ホーム、グループホーム、デイサービス、訪問介護・ケアプラン、福祉用具のレンタルなどのサービスを展開している。
毎日散歩ができる手厚い職員配置を実現
大島ケアハートガーデンは2008年2月1日の開設から10年を迎え、安定した運営を続けている。開設当初から生活の場であることと、人としての尊厳を重視することを基本方針にしているという。介護サービスを受けるための「施設」ではなく、「住まい」であることにこだわり続けているのだ。そして制約をできるだけなくし、自由な暮らしを実現できる場を作ることを目指している。
実際にそうした、普通の暮らしを実現する住まいを目指していることを端的に表していることがある。それは、散歩が特別なことではなく日課になっていることだ。
「天気が良ければ毎日お散歩をしていただけますよ。半分以上は車椅子の方ですが、この近くの緑のある場所、公園に行っています」(三菱電機ライフサービス 前田秀顕さん、以下「」は同)
毎日散歩をするためには人手が必要だ。ここには、入居者の定員が60室・60名のところ、職員はパートを含めて70名いる。開設当初から約10年働いているスタッフも多く、エレベーターに椅子を置いて座れるようにするなど細かな配慮、気遣いがされている。派遣の職員はゼロで全て自社雇用しているという。
ケアを行うスタッフは外部の病院への通院にも付き添ってくれる。付き添いの時に普段の様子や病状の説明もしてくれるので、離れて暮らす家族も安心だ。また、協力医療機関の場合は追加費用も必要ない。