多世代が共に暮らしを営む介護付有料老人ホーム<前編>
介護の方針としては「サービスし過ぎない」ことを念頭に置き、入居者が自分自身でできることを大切にしている。例えば、食堂での食器の上げ下げについても、助けが必要のない入居者は自分自身で行っている。そのことによって、介護予防にもなり、我が家という意識が生まれるのだという。
居室には緊急通報のボタンが備え付けられている。さらにペンダント型の緊急通報装置を希望者に渡しているので、ボタンの場所まで手が届かない状況になってもスタッフに連絡をすることができるという。
自立の状態で有料老人ホームに入居することを検討する際には、介護が必要になっても住み続けられるかどうか、終の住処になるのかどうかをきちんと確認してから契約を決めるようにしたい。ライフ&シニアハウス日暮里には住みかえの仕組みができており、実際にそうした入居者もいる。そのため、介護がまだ必要ではないが、先の生活に不安を抱いていても安心して住むことができる。
介護居室への住みかえは、アクティビティへの参加などを通じて徐々に雰囲気に慣れるようにするなどスタッフがサポートしてくれるとのこと。また、住みかえに際しては、新たな入居金は不要だ。介護の費用も明確に定められているので、事前に確認しておける。もちろん、介護が必要な状態でも入居できるので、気軽に相談をしてみてほしい。
撮影/津野貴生
【データ】
施設名:ライフ&シニアハウス日暮里
公式WEBサイト:http://www.seikatsu-kagaku.co.jp/tokyo/nippori/
所在地:東京都荒川区東日暮里3-9-21
最寄駅:JR・京成電鉄・東京都交通局(日暮里・舎人ライナー)日暮里駅から徒歩約15分
類型:介護付有料老人ホーム
運営主体:株式会社生活科学運営
敷地面積:2814.47平方メートル
延床面積:7078.50平方メートル(テナント部分を除く)
室数:84室(定員111名)
入居要件:入居時自立・要支援・要介護
構造:鉄骨鉄筋コンクリート造地上12階地下1階建
開設年月日:2003年7月1日
料金:1人入居の場合
●ライフハウス(一般居室・自立)/入居一時金+月額費用
入居一時金/2639万~7249万円(34.10平方メートル/10.32坪~91.26平方メートル/27.61坪)
月額費用/15万8730円(内訳:管理費9万7200円、食費6万1530円)+光熱水費(実費)
●シニアハウス(介護居室)/入居一時金+月額費用
入居一時金/一括払い690万円、一部前払い390万円、月払い0円から選択(2018年3月31日までのキャンペーンプラン・タイプAの場合)
月額費用/
一括払いは22万2930円(内訳は家賃相当分0円、管理費10万8000円、食費6万1530円、光熱水費1万800円、上乗せ介護金4万2600円)
一部前払いは27万2930円(内訳は家賃相当分5万円、管理費10万8000円、食費6万1530円、光熱水費1万800円、上乗せ介護金4万2600円)
月払いは33万7930円(内訳は家賃相当分11万5000円、管理費10万8000円、食費6万1530円、光熱水費1万800円、上乗せ介護金4万2600円)
※上乗せ介護金は要支援1~要介護5の方が対象
※要介護認定を受けていない自立の方は、シニア生活支援サービス費3万2400円が必要
※施設のご選択の際には、できるだけ事前に施設を見学し、担当者から直接お話を聞くなどなさったうえ、あくまでご自身の判断でお選びください。
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