ショートステイを賢く利用するコツ<1>~プロが教える在宅介護のヒント~
ご家族の休暇のために利用されることが多いのは、「介護をする家族を休ませたい」という介護を受ける方自身の希望も多いためです。
また、介護を受ける人にも「同世代の人と交流できる」「自分で食事や入浴の支度をしなくてすむ」「施設生活の体験ができる」などのメリットがあります。
介護認定を受けたら、利用の有無に関わらず近隣施設のリサーチを
要介護認定を受けたら、すぐに利用する、しないに関わらず、近隣にどのような短期入所を受け入れる事業所があるか調べたり、ケアマネジャーに聞いてみましょう。食事や入浴、医療面に関して、特別な対応が必要な場合は、受け入れ可能な施設が限られる場合もあります。
できれば事前に見学しておきましょう。多くの施設で見学を受け入れていると思います。
事業所によって、さまざまなイベントを開催して活気がある施設や、静かに過ごせる施設など、雰囲気は全く違います。たとえ個室利用でも、施設の雰囲気が利用する人の好みに合っている方が、快適に過ごせます。
とくに初回利用の際に快適でないと「つらかった」「もう2度と行きたくない」などとなり、ショートステイ利用全般に消極的になってしまう可能性があります。
見学時のチェックポイントは?
見学に行ったら、以下のポイントをチェックしましょう。
・雰囲気、利用している人の様
・希望の居室の有無(例:個室・多床室か、明るさ、衛生)
・職員の応対 施設内設備(例:売店、共有ラウンジなど)
・利用中の生活の流れ (例:レクリエーションなど余暇の過ごし方、面会の可否)
・予約、契約の仕方
・空き状況
・料金
・キャンセルした場合の対応
『至誠キートスホーム』ではショートステイご利用中もご家族やご友人の面会が可能で、家族の付き添いがあれば外出もできます。こうしたことは施設により対応が異なりますので、事前確認しておきましょう。
また普段、デイサービスをご利用されている方は、ショートステイ利用中のデイサービス利用はできませんので注意してください。在宅で利用しているサービスが受けられないのは介護保険制度上の規定です。
→ショートステイを賢く利用するコツ<2>~プロが教える在宅介護のヒント~を読む
岡田大輔さん:社会福祉法人至誠学舎立川至誠ホーム 至誠ホームキートス生活相談員・ショートステイ担当。社会福祉主事、介護福祉士。「初めてショートステイを利用した後、『施設暮らしのイメージが変わった』『家族にも自分にもとてもいいサービスだった』という方は少なくありません。介護は限界までご家族だけで頑張り過ぎず、さまざまなサービスを試してみて、合うもの、負担が軽減する機会を見つけてください」(岡田さん)。
取材・文/下平貴子