設備が充実、展望大浴場も備えた介護付有料老人ホーム<前編>
オープン間近の話題の施設や評判の高いホームなど、カテゴリーを問わず高齢者向けの住宅全般を幅広くピックアップし、実際に訪問して詳細にレポートしている「注目施設ウォッチング」シリーズ。
今回紹介するのは、介護付有料老人ホーム「クラーチ・エレガンタ本郷」だ。
クラーチ・エレガンタ本郷
東京大学の赤門がある本郷。言わずと知れた文教地区だ。東京メトロ南北線の東大前駅1番出口を出るとすぐに「クラーチ・エレガンタ本郷」を目にすることができる。
同じ建物に「メディクス本郷クリニック」が併設されているので、日々の健康管理はもちろん、急な疾病にも対応できる。また、施設内には24時間態勢で看護師が常駐している。何かあった場合、夜間でも看護師が素早く対応でき、併設されたクリニックの医師と連携できるため、適切な処置が可能だ。周辺には東大病院など総合病院が複数あり、平日には予約制で半径5キロ以内の医療機関へ車で送迎するサービスもある。
元気なうちの医療環境も重要だが、気になるのは介護が必要になった時にどうなるのかだ。クラーチ・エレガンタ本郷は、介護が必要になっても介護専用の部屋に移り住む必要がなく、どのような状態になっても住み慣れた環境で暮らし続けることができる。それが「終の棲家」として必要なことだという理念がある。
一般型特定施設入居者生活介護の指定を受けた介護付有料老人ホームであるため、介護保険の基準に基づいた職員配置で、365日24時間態勢の介護サービスを実施している。一人ひとりの尊厳を守り、自律した生活を支援することを基本理念に、生活リズムに合わせた個別のケアが実施できているのだ。
暮らしを豊かにする充実した設備の数々
株式会社クラーチの代表取締役である鮫島智啓さんとクラーチ・エレガンタ本郷の支配人である大澤圭子さんに話を聞きながら、施設内を案内してもらった。大澤さんは看護師、介護支援専門員でもある。
まず訪れた図書コーナーは、落ち着いたシックなインテリアで統一され、本や雑誌、新聞が揃っていて自由にくつろぎながら読むことができる。入居者の行事を写した写真アルバムもあった。
見晴らしのいい屋上にはガーデニングの一角があり、そこでバーでお酒や食事を楽しむ際のハーブを収穫することもあるという。
「ラベンダーを収穫した際には、小分けにして部屋で香りを楽しんでもらったこともあります」(大澤さん)
「隅田川の花火もよく見えますので、こちらに屋台も出して楽しんでいます」(鮫島さん)
東京大学の農学部の緑が見え、とても心地の良い空間だ。
同好会や習い事も盛んだ。カラオケ同好会をはじめ、絵画や書道、陶芸の教室などが開かれていている。他にも麻雀や囲碁のセットもあり、入居者同士のコミュニケーションの場になっている。
また、シアターでは映画の上映会が開かれる他、音楽サークルの練習やコンサート会場、体操教室などにも利用されている。入居者のリクエストで始まった吹き矢の教室の練習場所にもなっているそうだ。吹き矢の他にも子どもに人気の体を動かせるゲームなど、入居者のリクエストで導入されたものも多いという。
定期的に外部のインストラクターが来て、体力維持、向上のためのトレーニングを指導してくれるという。必要な筋力を効率的につけるための、加圧トレーニングも可能だ。
プールも備えられ、ここでアクアビクスや水中での歩行運動を行える。水の中で行うため、膝や腰への負担がかかりにくく、リハビリにも効果的だ。ただ水が入っているのではなく、水流を発生させることができる本格的なもので、リラクセーションのためのジェットバスとしても合わせて利用できるという。