東京・江戸川区初の共生型《看護小規模多機能型居宅介護》オープン「在宅医療・介護・障がい者支援の複合施設を目指して」
東京・江戸川区に初となる共生型「看護小規模多機能型居宅介護」がオープンした。運営する「しろひげ在宅診療所」(医療法人社団しろひげファミリー)は「家族のように温かい。痛みと幸せに寄り添う第2のおうち」というキャッチコピーを掲げ、在宅医療・介護サービス・障がい者支援サービスを複合的に提供する“ひげぞ~村”を目指すという。どんなサービスなのか、レポートする。
看護小規模多機能型居宅介護とは?
看護小規模多機能型居宅介護(看多機・かんたき)とは、訪問看護・介護、通所介護、短期入所を1つの事業所で提供するサービスのこと。
東京・江戸川区に新たにオープンした看多機『おうちがいいけど…しろひげステイ』は、介護が必要な高齢者だけでなく、身体的・精神的な障がいのあるかた、難病のかた、ひきこもり状態で就労困難なかたなど、幅広い患者を受け入れる「共生型」の施設となる。
「共生型」とは、高齢者と障がい者が同じ事業所でサービスを受けられることを目的として2018年に設立された介護サービスの形態だ。
2018年に厚労省が行った意識調査では、約7割の人が自宅で最期を迎えたいと回答し、最期を迎えるときに大切にしたいことでも「家族と一緒に過ごせる時間」が多く挙げられている。
一方、2023年に在宅で亡くなった方は全体の17%と低い状態が続いており、「家族に負担をかけたくない」といったことなどが在宅診療を検討する中で懸念点になっている。
また、在宅療養をしている患者の生活を支え、ご家族の負担を軽減できる「看多機」は、全国でも1074件、東京都内では72件(2025年7月時点)、江戸川区では当施設を除いて2件しかなく、社会の需要に対して地域資源が追い付いていないことが課題となっており、中でも「共生型」のサービスはまだ全国に普及していないのが現状だ。
全国初の試み「共生型」サービスとは?
東京・江戸川区初となる「共生型」の看多機『おうちがいいけど…しろひげステイ』。特徴は、住み慣れた地域・ご自宅で最期まで過ごせるように、訪問サービス(訪問看護・訪問介護)に加え、通い(デイサービス)・泊まり(ショートステイ)の3つの軸でサポートする。さらに、「共生型」サービスとして、幅広い人たちが利用できる施設となり、全国でも珍しい試みだ。
「共生型」サービスのメリットとして、障がいがある人が65才以上になっても同一の事業所でサービスを継続利用できるだけでなく、介護や障がいといった枠組みにとらわれることなく、多様化・複雑化している地域の福祉ニーズに対応しやすくなるという。
今回先駆けてオープンした「看多機」のほか、2026年5月には「生活介護」「短期入所」も同一施設内にオープン予定。さらに、障がい者の就労支援施設「ひげぞ~のおいもとコーヒーファクトリー」と連携した取り組みも展開し、“ひげぞ~村”として地域住民に愛される複合施設を目指していく。
医療法人社団しろひげファミリー・理事長で院長の山中光茂さんは、以下のようにコメントしている。
「『共生型』サービスを選んだのは、私たち在宅診療所では、地域において重症度の高い高齢者のみならず、様々な身体的・精神的な障がいのある方々、難病、ひきこもりなど就労困難なかたがたの診察にも関わっており、幅広い受け入れ態勢ができることも目指しているからです。
隣地に障がい者就労支援の施設も併設しており、専門職の連携による人生の各プロセスにおける『途切れない支援』が、あらゆる環境のかたがたにも配慮できるような施設の運営を目指しています」
【施設概要】
・施設名:おうちがいいけど…しろひげステイ
・所在地:東京都江戸川区江戸川6-32-7
https://shirohige.clinic/blog/facility-tour-2026/
※医療法人社団しろひげファミリーが発表したプレスリリース(2026年2月20日)を元に記事を作成。
素材提供/医療法人社団しろひげファミリー 文・構成/介護ポストセブン編集部
