【週刊脳トレ】記憶しながら別の処理を行う脳の力をアップ「隠し四字熟語」
電話番号を覚える、会計を暗算するなど、当たり前にできていたことが年齢とともにうまくいかなくなることがあります。でも、少しでも頭を使う機会を増やせば、脳の力をアップさせることも不可能ではありません。『脳トレ』(認知症予防医・ひろかわクリニック院長の広川慶裕先生監修)をやってみましょう!
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頭を使うと脳の血流が増加します。すると神経細胞の代謝が向上し、記憶や思考などの情報伝達が活発に行われるようになります。一日数分、脳トレをするだけでもいいのです。
今回は、「隠し四字熟語」の2回目です。「ワーキングメモリ」と「空間認識」を鍛えましょう。
脳は外部から得た情報を短時間で記憶しながら、同時に別の作業のための思考をします。これは「ワーキングメモリ」と呼ばれる機能で、暗算ができるのもこれのおかげ。「空間認識」は、物の大きさや形、方向などを認識する能力です。
ワーキングメモリも空間認識もMCI(軽度認知障害)の段階から低下してきますが、日常生活に脳トレを取り入れることで改善の手助けになります。