「やれる気」と「実際にやれること」がどんどん離れていく…69歳オバ記者、長雨の不調と「老化」の現実を語る
長雨続きで自律神経が乱れ、不眠と不調の「グデグデの極み」に陥ったというオバ記者ことライターのの野原広子氏(69歳)。あと半年で70歳を迎える彼女が、12歳年下の友人とのやりとりを通じて実感した「リアルな老化」と愛おしい日常を綴る。
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長雨で低空飛行……深夜3時の覚醒と「謎の心配ごと」
みなさま、体調どうですか? 私はこの長雨のせいでずーっと低空飛行が続いております。ここ何日はもうグデグデの極みで、もしかしたら私、こうして寝たきりになるのかしらと不安になるくらいダメだったの。
ダメの大きな原因は自律神経失調症で夜ちゃんと寝られないこと。あれ、どういうことだろうね。前夜、午後11時に寝ても午前1時に寝ても午前3時前後にパチっと目が覚めるのは。トイレに行ったら最後、寝ているんだから起きてんだかわからない時間が午前中いっぱい続く。
こんな時は普段はしない心配ごとが押し寄せてきてたまらなくなるのよ。たとえば先日は今年の米の出来高を心配し出した。数日前に茨城に帰ったら稲穂のにおいがしてね。見ると黄金色の稲穂が揺れている。ああ、今年もそんな季節か、なんて思っていたところ、この長雨よ。稲穂は水につかったら商品価値がなくなる。どのくらいの農家が稲刈りを終えているかしらと、私が気にしたところでどうにもならないことをクヨクヨと考えて眠れないの。
でね。ある医師がYouTubeで深夜にトイレに立つと眠れなくなる人に100%効く方法を語っていたの。トイレで目が覚めたら部屋の電灯をつけず、真っ暗闇の中で用を足してベッドに入ればいいんだって。それで、やってみたら、おっしゃる通り!ほんとに布団に入ったら数秒で眠れた。何回やってもそう!
片付けのコツは知っていても指一押し動かない現実
が、そうなると今度は起き抜けに真っ暗闇の部屋を歩けるかという問題が出てきたの。そしてとうとう先日はベッドから抜け出したところで電源プラグを踏みつけた!
60過ぎてめっきり目が悪くなっただけじゃない。もともと片付けが苦手だから床にはいろんなものが散乱していて、明日片付けようと思いつつ、ええ〜と、3か月、4か月。早い話、部屋の中は危険がいっぱいなんだよね。
ん? 片付け、掃除をして暗くても歩ける部屋にしろってか? はいはい、わかってますって。お片付けをするときのBGMはテンポの良い曲はダメで、とろ〜んとした曲を聴きながら、太極拳ですか?というくらいゆっくり動いたほうが結果的に作業がすすむ、ということも実践的に知ってます。
でもそれを今日、今から出来るかというと話は別でね。「さあ、行くぞおー」と自分に掛け声をかけても「ささ、まずは小さく手を動かすことから始めようか」となだめすかせても、もう1人の自分は「だよねー、やろ、やろ」と答えるものの、指ひとつ動かない。やれそうなことと、実際にやれることが年々、離れていく。その傾向がここのところ、月単位で大きくなっている気がするんだわ。
築地でモーニング! 57歳の友人に放った「一言」
先日、上京してきた12歳年下の友人と朝ごはんを食べようということになったの。それで私は数日前に食べた築地の『焼肉 番手十番』の朝食御膳の写真を送った。1日20食限定だけどこれだけの品数で2000円は破格だもの。案の定、食いしん坊の彼女は「そこにしよう!」と即レスよ。
が、当日朝、「前夜の会食で胃もたれがして、朝食御膳は無理かも」と言ってきた。ふふふ、そんなこともあろうかと、彼女の泊まっているホテルの近くのカフェでモーニングのプランも考えていたのよ。
そして会うなり57歳の彼女に「できそうなことと、実際に出来ることが離れること。これを老化って言うのよ」と言うと、一瞬、えっ?という顔をしたあと、「さすが年の功! 説得力が違うわ」と言い返された(笑)。
あと半年で70歳の私。身体は動かず口は動く。これって嫌われる老人の典型の気がするけど、言い返してくれる年下の友だちがいるから、ま、いいとしよう。
◆ライター・オバ記者(野原広子)
1957年生まれ、茨城県出身。体当たり取材が人気のライター。これまで、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。2021年10月、自らのダイエット経験について綴った『まんがでもわかる人生ダイエット図鑑で、やせたの?』を出版。実母の介護も経験している。
