倉田真由美さん「株の勉強会に誘われる」くらたまね~&らいふVol.4
漫画家の倉田真由美さんが最近よく考えるのが「これからの人生をどう充実させていくのか」ということ。新たなことを始めたいし、今後のお金や暮らしのことも気になり始め――。そんな中、ある勉強会のお誘いが舞い込んだ。
執筆・イラスト/倉田真由美さん
漫画家。2児の母。“くらたま”の愛称で多くのメディアでコメンテーターとしても活躍中。一橋大学卒業後『だめんず・うぉ~か~』で脚光を浴び、多くの雑誌やメディアで漫画やエッセイを手がける。新たな描きおろし漫画も収録した最新の書籍『夫が「家で死ぬ」と決めた日 すい臓がんで「余命6か月」の夫を自宅で看取るまで』も話題に。
株に興味ありませんか
先日とある食事会で、元証券マンのNさんから「倉田さん、株に興味ありませんか」と聞かれました。
「株?昔、やったことありますけど…あんまり向いていなかったですね」
株に触ったのは20年近く前、経済系の雑誌からの提案がきっかけでした。「プロと素人、誰が一番儲けられるか」という企画で、私は素人の1人として参加しました。始めの1か月はなぜか私がトップになりましたが、そんなビギナーズラックが続くわけもなく、数か月後に最下位で敗退し終了したと記憶しています。
楽に儲けるのは無理。その時、そう思い知りました。
「NISAなんかもやってないんですか?」
「やってないですね」
「でも、ちょっとおこづかいが増えるのは嬉しいですよね」
「そりゃ、嬉しいですよ」
「だったらちょっと、勉強会に参加してみませんか」
勉強会?少し気持ちが動きました。
歳を重ねて勉強をしだす人が、何人か周囲にいます。若い頃であればやらなかったことでも、何故か興味が湧きやってみたくなることはあります。最近、「私が今から学ぶとしたら何がいいだろう」と考えていたところでもあります。
「儲かる株を教えてくれるわけじゃないですよね」
「そんなの、僕だって分かりませんよ。僕が教えてほしいくらいです」
Nさんは笑いました。
「四季報を読む会です」
「四季報?」
「ええ。四季報の読み方を勉強します」
会社四季報…今まで存在は知っていたけど、手に取ったことは一度もありません。国内の全上場企業の情報を集めたデータブックで、株をやっている人で「四季報を読み込むのが趣味」という人は知っています。
100万円を元手に1年で10万円増やす?
「大儲けを考える会ではありません。たとえば100万円を元手に、1年で10万円増やす、というイメージです」
1年で10万円。なるほど、ちょっとリアリティがあります。
「年に10万円、おこづかいが増えたらいいな…」
「でしょう。欲張らなければ、実現できますよ」
「4月に勉強会があるので、ぜひ一度参加してください」というNさんの誘いに乗り、食事会が終わって帰宅後、早速最新の四季報をネットで購入しました。
知りませんでしたが3月、6月、9月、12月の年4回発売されるこの本は今、昔祖父の家で見たものより遥かに大きく分厚く、一冊3780円もします。
「とりあえず、勉強会まで好きなように目を通しておいてください」と言われたのでパラパラとめくってみましたが、正直なところちんぷんかんぷん。何が重要な情報なのか、どのような会社に目をつけたらいいのか、皆目見当もつきません。
そして本当に、重い。「出かける時にバッグに入れて、時間がある時にサッと出して読む」ということが難しいほど、存在感のある本です。それだけたくさんのデータが入っているということなんでしょうけど…
ひとまず、「あ、知ってる会社だ」などという感想くらいしか持てませんが、自宅でチラチラ適当にページをめくってみることにします。
