《シニア世代が使いやすい冷蔵庫》5つのポイントと選び方を家電のプロが解説「手が届く高さ、引き出しの開けやすさ、庫内の明るさも確認を」
【1】ドアポケットの背丈が低めで引き出しも開けやすい
冷凍冷蔵庫NR-F48HX1 容量475L/パナソニック
サイズ/横幅:650mm、奥行き:699mm、高さ1698mm。
最上段に置いた食品だけでなく、ドアポケットの中のボトルも取り出しやすいのが、こちら。
「高さは約170cmと低めなので最上段まで手が届きやすい。棚やドアポケットも低めに設置してあるので取り出しもラクにできます。引き出しは軽い力で奥まで全開できる『ワンダフルオープン』を採用するなど、高齢者でも使いやすい仕様です。
また、多くの冷蔵庫では外側の背面に『コンプレッサー』と呼ばれる冷却装置があるのに対し、本製品はデッドスペースになりがちな最上段の奥にコンプレッサーを設置しています。そのため、庫内のスペースを広く確保しているのも特長です」
【データ】
商品名:NR-F48HX1 容量475L
メーカー:パナソニック
価格:24万7500円 ※公式オンラインストア価格
https://panasonic.jp/reizo/products/NR-F48HX1.html
【2】ドアが開いていると操作パネルに表示してお知らせ
MR-WXD47LM 容量470L/三菱電機
サイズ/横幅:650mm、奥行き:699mm、高さ:1696㎜
「こちらも高さ約170cmと低めで、最上段まで使いやすいモデル。半ドアになった際には冷蔵庫のアラームとともに、どの部屋が開いているかを操作パネルの部屋別表示でもお知らせ。
さらに三菱電機独自のアプリと連携すれば、スマートフォンにも通知されるので、アラームが聞き取れなかった場合にも気づくことができます。食品が長持ちする鮮度保持機能が充実しているので、1人や2人暮らしでも食べ切ることができそうです」
商品名:MR-WXD47LM 容量470L
メーカー:三菱電機
価格:38万5000円前後 ※市場想定価格
https://www.mitsubishielectric.co.jp/home/reizouko/product/mr-wxd47lm/index.html?type=white
【3】自力で扉を開けづらい人に嬉しいタッチオープンドア
GR-Y460FZ 461L/東芝ライフスタイル
サイズ/横幅:650mm、奥行き:649mm、高さ:1833mm
GR-Y460FZ(東芝ライフスタイル)。6ドア仕様で最上段の冷蔵室は観音開き(フレンチドア)
「野菜室を真ん中に設置し、野菜の出し入れやお掃除がしやすいモデル。冷蔵室の天井面と左右のドアのライトが庫内全体を明るく照らすので、内部がきれいに見渡せます。
冷蔵室のドアは、軽くタッチするだけで開くのも、両手がふさがっているときや手が使いづらいときに活躍します。冷蔵室全体を2℃のチルド温度に設定することもできるので、肉や魚を入れることも可能です」
商品名:GR-Y460FZ 461L
メーカー:東芝ライフスタイル
価格:30万円程度 ※市場想定価格
https://www.toshiba-lifestyle.com/jp/refrigerators/gr-y460fz/
シニア世代の冷蔵庫選びのポイントは、背が高すぎず、中身がよく見えること。食品が取り出しやすければ、食材をムダにすることも減る。健康を支える食事の要となる「冷蔵庫」だけに、使いやすいものを選んでおきたい。
取材・文/桜田容子