エアコンや冷蔵庫の製氷機ほか夏にフル稼働したアイテムのお手入れは100円グッズで手軽にキレイ!【家事アドバイザー解説】
本格的な秋が到来し、涼しくなってきた今こそ、夏にお世話になった道具をしっかりとお手入れする「夏じまい」をしておきましょう。夏場フル稼働したエアコンやファンのほか、氷を作る製氷機も意外に汚れているという。100円グッズも活用したお手入れ方法を、家事アドバイザーの矢野きくのさんに教えてもらいました。
この記事を執筆した専門家
家事・節約アドバイザー・矢野きくのさん
節約・家事アドバイザー。防災士の資格を持つ。家事の効率化、家庭の省エネを中心にテレビ・講演・連載などで活動。NHK『ごごナマ』準レギュラー他テレビ出演多数。新聞での連載のほか自動車メーカー、家電メーカーなどの企業サイトでコラムの執筆経験も。近年は中高年層の家事アドバイスや家庭でできるSDGsについての講演、SNSでの情報発信でも活動している。著書『シンプルライフの節約リスト』(講談社)、『「節電女子」の野菜レシピ!』(アスコム)、『50代からの自宅の片づけ 実家の片づけ』(扶桑社ムック) など。https://yanokikuno.jp/
夏にフル稼働したアイテムのしまい方
過去最高に暑かったと言われている今年の夏。暑い日が9月になっても10月になっても続いていたのも今年の特徴ですね。さすがに10月も後半になってくると秋の気配を感じます。そこで夏にお世話になった道具を来年も使えるように、しっかりとお手入れしてからしまいたいもの。夏に使う家電や家の中のアイテムを掃除して片付ける「夏じまい」についてご紹介します。
エアコンのフィルター掃除はカビ防止だけでなく節電にも
夏に使ったエアコンは冷房シーズンが終わったら必ずメンテナンスをしておきたいものです。ただし、シニア世代のかたは特にご自分でやるには危ないと思われる場合はお知り合いやプロに頼むなどしてください。
夏の汚れがフィルターにびっしり!
まずはフィルター掃除。目で見て汚れがなかったとしても、シーズン終わりには洗剤をつけてよく洗っておきましょう。フィルターにホコリが溜まっていると電力を消費してよけいな電気代がかかってしまうだけでなく、カビが発生する原因にもなります。
住居用の洗剤を水で薄めたもので洗い、よく流してから風通しのいい日陰で乾燥させてください。
半日以上の「送風」運転でエアコン内部の水分を飛ばす
また冷房シーズンが終わったら、必ず半日以上「送風」運転をしてください。冷房や除湿機能を使うとエアコン内部に水滴がたまりがちです。水滴があるとそれもカビの原因になりますので、送風運転をして内部の水を飛ばす必要があります。
暑さがぶり返して、夏じまいしたあとにエアコンを使った場合も、その後にもう一度送風運転をするようにしましょう。
扇風機だけでなくハンディファンも掃除を
夏が終わったら掃除をしたい扇風機。さらには近年、シニア層にも利用者が多いハンディファンも同じように掃除しましょう。
カバーなどがはずせるものははずして、隅々まで掃除をします。カバーは細いブラシなどを使うとホコリなどの汚れを綺麗に落とすことができます。
羽の部分は濡らしてよく絞った布で汚れを拭き取るようにしましょう。もしも汚れが頑固な場合は住居用の洗剤を水に薄めたものなどを布につけて拭いてください。その後のすすぎ拭きも忘れずに。
扇風機は暖房時期にも使えますが、使わない場合はカバーをかけてしまいましょう。ホコリを避けることができます。扇風機のカバーは100円ショップなどで不織布のものが売られているので、そのようなものを利用するのもよいでしょう。
実は汚れている網戸や窓
暑い時期には窓を開けて網戸にしているご家庭も多いでしょう。また梅雨や夏から秋の台風で窓ガラスや網戸は汚れています。汚れたまま気温が低い冬を迎えてしまうと、汚れが落ちづらくなるので、夏じまいのタミングで一度軽く掃除しておくことをおすすめします。
100円ショップでも買うことができるマイクロファイバークロスを水に濡らして軽くしぼり、フローリングワイパーにはめ込んで掃除をすると便利です。網戸は目の細かいところにまでマイクロファイバークロスが入ってくれますし、窓ガラスの汚れも掴んで落としてくれます。
網戸や窓ガラスの掃除は洗剤を使うとすすぎが大変になってしまうので、できる限り水だけでできるようにしましょう。
冷蔵庫の製氷機にも汚れが溜まっている
水をいれると自動で氷を作ってくれる製氷機。夏場はどのご家庭でも利用されているのではないでしょうか。
製氷機は水道水を溜めて使うので、容器や管にカルキ汚れが溜まっている可能性があります。
クエン酸と食紅を使って掃除するのですが、このためだけに食紅を買うのも面倒でしょう。最近では100円ショップでも製氷機能専用の洗浄セットが売っていますので、そのようなものを利用すると便利です。
食紅とクエン酸を溶かした水で氷を作り、その後は真水を入れてピンクの氷が出てこなくなるまですすぎをすれば完了です。
シーズンアイテムはきちんとメンテナンスをすることで、次のシーズンも清潔に使うことができます。ぜひお試しください。