猫が母になつきません 第417話「こつこつ」
猫がゴロゴロ音を出す時の微細な振動が人の骨の骨密度をあげる。キャットレディにとっては夢みたいな話です。骨密度が減少するリスクの高い人を対象に、振動を与えたグループと与えなかったグループに分けて骨密度を測定すると、振動を与えたグループの骨密度が増加したというのです。猫好きかそうでないかは関係ないらしい。
猫と触れ合うと幸せホルモンとも言われる《オキシトシン》といったリラックス効果をもたらすホルモンが分泌されることも知られています。もともと寝つきが悪い私が猫と一緒に寝るとよく眠れるのはそのせいかもしれません。
私の骨密度は半年で腰椎が若年成人との比較で91%→95%にアップ、大腿骨が70%→74%にアップしていました。70%以下だと《骨粗鬆症》なので私の大腿骨はぎりぎりのところから《骨量減少》ゾーンに入ることができました。80%以上で《正常値》です。治療は整形外科で処方された薬を飲み続けたことと、庭仕事で日光を浴びたりしたことくらい。きっとそれにさびのごろごろも貢献してくれていたのでしょう。これから寒くなるとくっついて過ごすことが多くなるのでさらなる骨密度アップに期待です。
その場で小さくジャンプするという運動も骨にいいらしいので最近取り入れています。簡単なので立ったついでに50回くらいジャンプ。かかと落としでもいいらしいのですが、ジャンプのほうが私はやりやすい。猫とジャンプ、これで80%以上を目指します。
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作者プロフィール
nurarin(ぬらりん)/東京でデザイナーとして働いたのち、母と暮らすため地元に帰る。ゴミ屋敷を片付け、野良の母猫に託された猫二匹(わび♀、さび♀)も一緒に暮らしていたが、帰って12年目に母が亡くなる。猫も今はさびだけ。実家を売却後60年近く前に建てられた海が見える平屋に引越し、草ボーボーの庭を楽園に変えようと奮闘中(←賃貸なので制限あり)。