夜に地震が発生!停電時に落ち着いて避難するために揃えておきたい便利アイテムを専門家が解説
地震はいつ何時起こるか分からない。地震の影響で停電になることも考えられるだろう。もしその時が夜だったら、暗い中たくさんの物が床に倒れた所を歩くのはとても危険だ。そんな時のために準備しておくといいアイテムを専門家が教えてくれたのでご紹介する。
教えてくれた人
国崎信江さん/危機管理アドバイザー・危機管理教育研究所代表
女性や生活者の視点から防災、防犯、生活上の事故防止など身近にある危険から身を守る方法を提唱。
鈴木ひろ子さん/防災士・防災アドバイザー
DIYアドバイザーの資格も持ち、「防災DIY」代表として日常生活の中でできる防災対策の普及活動を行う。
地震後の停電を想定したグッズを備えておこう
地震が発生したら、まずは自分の身の安全を確保し、揺れがおさまってから避難すること。
「夜間に地震が発生して停電した場合に備えて、廊下や玄関に誘導灯になるものを設置しておけば落ち着いた避難につながります。それ以外にもホイッスルはぜひ身につけておいてほしい」(国崎さん)
防災グッズをすぐ持ち出せる場所に置いておくのはもちろん、グッズを活用してスムーズに屋外に逃げるための対策を整えておこう。
100円ショップで購入できるアイテム4選
100円ショップで購入できる停電時に役立つアイテムをご紹介。
1.ドアストッパー 110円/各100円ショップ
「ドアストッパー」で閉じ込められ防止
地震が発生したら“柱の多いトイレは安全”という声もあるが、そうともいえない。
「地震で建具がゆがむと閉じ込められやすい場所。ひとり暮らしならドアを少し開けて用を足す習慣を。ドアが完全に閉まらないようにするドアストッパーも有効」(国崎さん)。
2.3WAYマルチスタンドライト 330円/ダイソー
3WAYで使えるコンパクトライト
懐中電灯は多機能なものを。
「電池を入れっぱなしにしておかず、予備も含めて同じ場所に用意しておくといい。明かりが広がるランタンとしても使えるものが便利」(鈴木さん)。
スタンドとしても使えるLEDライトは単三電池×3で稼働。
3.エマージェンシーホイッスル(蓄光タイプ) 110円/ダイソー
ホイッスルで助けを求める
がれきの下敷きになったり、室内に閉じ込められたりした場合、声を出しても聞こえない場合があるため、ホイッスルを身近に用意しておきたい。弱い息でも大きな音が出るタイプや暗闇でもすぐ見つけられる蓄光タイプがおすすめ。
4.コーナークッション 110円/各100円ショップ
思わぬけがを防ぐ
揺れで家具があちこち動いている中を避難しようとすると、けがをしてしまうことも。テーブルやたんすなど家具の角にはコーナークッションの取りつけを。
プロが推奨する装備必至の優秀グッズ
100円では買えないけれど、ぜひ揃えておきたいアイテムを厳選しました。
高性能蓄光テープN 745円/ニトムズ
「蓄光テープ」で避難経路を確認
太陽光や蛍光灯などの光を蓄え、暗い場所で発光する蓄光テープは、停電した際に避難の目印になるので便利。階段に貼る場合、出口が階下にあるなら踏板に、階上にあるなら写真のように段鼻の部分に貼るとわかりやすく、6~8時間発光し続ける。
ピオマ ここだよライトS 4180円/生方製作所
揺れを探知して点灯する「感震ライト」
普段は消灯後のフットライトとして利用できるが、地震や停電時に自動点灯して10分間光り続ける。コンセントから外しても約6時間(満充電時)使用でき、懐中電灯として持ち出せる。
いつでもランプtsuita 3960円/日本防災スキーム
停電しても「消えないLEDの電球」
見た目は普通の電球と変わらないのに、停電やブレーカーが落ちたときには内蔵バッテリーに切り替わって自動点灯する照明器具。フル充電で約6時間点灯し、電力復旧後は自動的に充電を開始。ソケットから外し、素手で持って点灯させることも可能。
※本企画で紹介した商品は2024年2月上旬時点で編集部が確認したもので、実勢価格です。店舗によって欠品となる可能性があるほか、同一商品が別の100円ショップで販売されている場合もあります。
撮影/菅井淳子 取材・文/山下和恵
※女性セブン2024年3月21日号
https://josei7.com/
●地震の被害リスクが高い<キッチン>を100円グッズで安全地帯にする裏ワザ10選|ベビーガードで扉の開閉防止、皿の間に滑り止めシートなど目からウロコの使い方