練りものだけじゃない！おでんにしたい意外な食材って？「野菜とたんぱく質の両方が摂れる」おでんレシピ3選
練りものが多いイメージのおでんだが「工夫して具材を選べば不足しがちな野菜やたんぱく質がたっぷり摂れますよ」そう話すのは料理研究家の上島亜紀さん。上島さんが野菜とたんぱく質が摂れるおでんレシピを3つ教えてくれました。味変やシメのレシピも一緒にご紹介します。
教えてくれた人
上島亜紀さん／料理研究家
簡単でおいしい家庭料理が人気。『切って並べて焼くだけ！ごちそうオーブン料理』（Gakken）など著書多数。
仕込みのひと手間で翌日までおいしい
「おでんは冬の最強の作り置きです」と料理研究家の上島亜紀さん。
「最近は“不要”とうたっているものも多いですが、ひと手間かけて練り物の油抜きをしたり、こんにゃくのあく抜きしたりすることで、翌日もおいしく食べられます。また、具材を工夫すれば、不足しがちなたんぱく質や野菜もしっかり摂れますよ」
ベジおでん
緑黄色野菜たっぷりの洋風おでん
だし Aコンソメだし［コンソメ顆粒…大さじ1水…3カップ］
たね ほうれん草…1/2束 にんじん…1/2本 大根…1/4本 じゃがいも…2個 ウインナー巻き［キャベツ…2枚 ウィンナソーセージ…2本］ ピーマンの肉詰め ピーマン…2個 B［鶏ひき肉…100g みそ…小さじ1/2 麩…3g酒…大さじ1/2］ 早煮え昆布…15cm長さを4枚
味変 Cスイートチリマヨソース［マヨネーズ…大さじ２ スイートチリソース…大さじ1/2］
＜作り方＞
【1】ほうれん草は下ゆでしてから水にさらす。水気を絞り、結ぶ。にんじんは皮をむき1.5cmの輪切りにする。大根は皮を厚めにむき乱切りし、耐熱皿ににんじんと一緒にのせ、塩小さじ1/4（分量外）を振り、ラップをふんわりとかけて電子レンジで8分加熱する。そのまま5分おいてからざるにあげておく。キャベツはラップをふんわりとかけて電子レンジで3分加熱する。キャベツの幅を1/3に折り、ウィンナソーセージに巻いて竹串で刺す。
【2】ピーマンはへたを切り落として、種を取る。Bをよく混ぜ、ピーマンに詰める。
【3】鍋にAと昆布、皮をむいたじゃがいも、大根、にんじん、ウィンナー巻きを入れて加熱する。煮立ったら昆布を取り出して結んで戻す。【2】を加え、あくを取りながら再度煮立たせ、弱火で10分煮込み、ほうれん草を加えて火を止める。
【4】Cを混ぜ、好みでつけて食べる。
紅白肉団子おでん
つなぎに麩を使った肉だんごにだしの旨みが染みてジューシーに
だし A和風だし［和風だし（無塩）…3カップ 酒…1/4カップ 塩…小さじ2/3 しょうゆ…大さじ1］
たね トマト（小ぶり）・かぶ…各3個 半熟ゆで卵…2個 B 肉だんご［鶏ひき肉…150g 小町麩…10g セロリ粗みじん切り…1/2本分 しょうがすりおろし…小さじ1 酒…大さじ2 みそ・片栗粉…各大さじ1］
味変 小口切りにした小ねぎ・みじん切りにしたみょうが…各適量
＜作り方＞
【1】かぶは皮をきれいに洗い、茎を3cm残して切ったら根元から縦に1.5cm切れ目を入れ、水にさらして葉元の汚れを落とす。トマトはへた周りをくり抜く。Bはよく混ぜる。
【2】鍋にAとかぶを入れて煮立たせ、Bを4等分にしスプーンで丸く形作りながら加える。あくを取りながら再度煮立たせ、弱火で5分煮る。
【3】トマトを加えて1分ほど煮たら取り出して皮をむき鍋に戻す。
【4】仕上げに半熟ゆで卵と③を加え、小ねぎとみょうがを添える。
シメはおにぎり雑炊
シメは焼きおにぎり（2個）と残った具材にだしをかけ、薬味をたっぷりのせて。だしとおにぎりの香ばしさがマッチ。
しんじょおでん
簡単手作りしんじょに根菜のシャキシャキ感がアクセント
だし A和風だし［和風だし（無塩）…3カップ 酒…1/4カップ 塩…小さじ1 しょうゆ…大さじ1/2］
たね ＜しんじょ3種＞ はんぺん…2枚 むきえび…200g 刻んだ紅しょうが…大さじ2 刻んだきくらげ…3g 刻んだゆで枝豆…大さじ3 B［マヨネーズ・片栗粉…各大さじ2 しょうがすりおろし…小さじ1］ 長いも・れんこん…各100g
味変 刻んだ三つ葉…1束分 白髪ねぎ…1/2本分
＜作り方＞
【1】はんぺんをポリ袋に入れて丁寧に揉み、滑らかなペースト状にする。むきえびは片栗粉大さじ2（分量外）でよく揉んでから流水で洗う。水気をしっかりふき取り、包丁で細かくたたく。ポリ袋にえびとBを加えてよく練る。3等分に分け、紅しょうが、きくらげ、枝豆をそれぞれに加えてよく混ぜる。
【2】長いもは皮をむき1.5cmの輪切りにする。れんこんは乱切りにし、水にさらしてあくを抜いたら水気を切る。
【3】鍋にAと【2】を入れて煮立たせる。手にごま油適量（分量外）を薄く塗り、【1】を食べやすい大きさに丸めて加え、弱めの中火で5分煮る。
【4】三つ葉と白髪ねぎを添える。
★Point はんぺんにえびを加えると旨みが増す。滑らかになるまで揉むことでふんわり食感に。
シメはもちを入れた雑煮風
だしに具材と焼きもち（丸もち4個）を入れ、白髪ねぎと三つ葉を添えれば、すまし仕立てのお雑煮風に。
撮影／川上朋子 取材・文／青山貴子
※女性セブン2024年2月1日号
https://josei7.com/
●味が決まる！＜おでん＞基本の作り方と4つの秘策「大根に短時間で味が染みるレンチン技」
