兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第229回 まさか!衝撃の連絡】
それはそれはひどい話です。今回は、ツガエマナミコさんに届いた衝撃の報せについて。一緒に暮らす若年性認知症の兄の排泄や食事のサポートに限界を感じ、特別養護老人ホーム(特養)に申し込みをしたマナミコさん。お試しのショートステイを経て、施設から「受け入れの方向です」と連絡があったものの、その後音沙汰がなかったので、問い合わせたところまさかの返事…。先日、救急車に乗るほど体調を崩したマナミコさんに追い打ちをかけるようなことが起こってしまいました。

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まさかの施設入所ならず~
「人生には3つの坂があると申します。登り坂、下り坂、そして、まさか」
結婚式の祝辞では定番の人生訓でございますが、独身のツガエの人生にもその「まさか」がやってまいりました。
3泊4日のお試しショートステイをしたあと、その特別養護老人ホームに入所希望を出してみましたらば、即座に「こちらとしては受け入れの方向で考えています。後日、面談日のご相談をさせてください」とお電話をいただき、天にも昇るような心地でおりました。読者の方にも「よかったですね」と安心していただき、肩の荷を下ろしておりました。
ですが、それきり3週間も音沙汰がなく、しびれを切らしてお電話をしたところ、その日は担当の方がお休みで、翌日折り返しのお電話をいただきました。
「ご連絡が遅くなって申し訳ありません。検討した結果、ツガエさんを受け入れる