「90代女性、高血圧の薬を3種類やめて元気に」脱薬の成功実例と8つの注意ポイントを医師が解説
成功者たちの体験を読み、脱薬したいと思った人も多いはず。ただし、自己判断は禁物。新潟県の西本由美子さん(55才・仮名)は脱薬に至るまで、大きなつまずきがあったという。
「50才を過ぎ、閉経と同時に手首のリウマチになりました。仕事に支障が出るためすぐに専門医を受診し、ステロイド剤をのむことに。痛みがなくなったので10日ほどでのむのをやめたところ翌々日から痛みがぶり返し、服用前より悪化してしまったのです。しかもひどい痛みでストレスがかかってうつ状態になり、倦怠感や動悸も感じるようになりました。
急いで病院に駆け込んだら、医師に“なんで勝手にやめたんだ”と怒られました。それからは、医師の指導をしっかり受け、半年ほどでステロイド剤をやめることができました」
減薬・脱薬は医師の指導のもと取り組むことが何よりの近道だ。
「脱薬に寄り添ってくれる医師を選ぶひとつの基準は患者の声を聞いてくれること。薬を減らしたいと相談したのに、門前払いする医師では減薬は難しい。減らせない場合も理由はしっかりあるので、それをきちんと説明する医師は信用できます。私も減薬希望の患者さんにはその旨をカルテに書いておき、治療していく過程の中でここぞというタイミングで提案しています」(大橋さん)
松田さんが続ける。
「担当医に言いづらい場合、看護師や薬剤師に言ってみるのも手。相性もあるので、とりあえず自分が言いやすい人に薬を減らしたいことを伝えてください。意思表示こそが脱薬への道の始まりです」
なにげなく口に運ぶその1錠、やめればのむ前よりも健康になれるかもしれない。
薬の上手な減らし8つのポイント【まとめ】
◆勝手に薬をやめたことで悪影響を及ぼすこともあるので、やめたいときは医師にかならず相談する
◆患者の話を聞いてくれる医師を見つける。その薬がなぜ減らせないのか理由をきちんと説明する医師ならなおよし
◆体調や数値を見ながら1種類ずつ減らす
◆減薬につなげるための生活・食事改善も積極的に行う
◆医師に減薬の相談をしづらい場合、薬剤師に言う形でもよい
◆減薬後、違和感や苦しさを感じたときは元の服薬量に戻す
◆薬の出しすぎ予防のために、おくすり手帳を持ち歩く
※女性セブン2024年1月1日号
https://josei7.com/
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