メンタルも強くなる<最強の胃>を作る6つの食事ルール「腹7分目」がいい理由を医師が解説
胃の不調を和らげたいときは、ハーブティーやアロマの香りの力を借りるのも効果的だ。
「ハーブの有効成分は、自然治癒力を引き出す力があります」
と言うのは、植物療法に精通する薬剤師の林真一郎さん。さっそく、胃に効くハーブティーを挙げてもらった。
まずは定番ハーブ、白い花びらのジャーマンカモミールから。
「消炎作用により胃の粘膜の炎症を和らげ、痛みや緊張を鎮める効果があります。吐き気がある場合にはペパーミントとブレンドすると、爽やかなメントールの香りが不快感を軽減してくれます」(林さん・以下同)
アルテアは、マシュマロの原料になるハーブで、粘液を多く含む。
「この粘液が胃の粘膜を覆って刺激から守り、粘膜の修復を促します」
青い花を付けるウスベニアオイもアルテアと同じ効能がある。
レモンに似た香りでトムヤムクンにも入っているレモングラス。
「長期にわたる胃の不調やピロリ菌の感染が疑われるときは、抗菌作用を持つレモングラスがおすすめです」
いずれも、ハーブ約2gを200mlの熱湯で3分間抽出する。レモングラスなどイネ科のものは成分が溶け出しにくいため、必ず熱湯を使用しよう。
「ブレンドティーは、ほかのハーブがメインの働きを弱める可能性があるため、単品で飲むのが基本です」
また、アロマオイルで胃のまわりをマッサージすれば、香りの効果で軽やかな気分になれる。
「食後の胃もたれや消化が滞っていると感じるときは、ペパーミントのマッサージオイルで胃のまわりをやさしくマッサージすると膨満感が和らぎます。何となく胃腸の調子がすぐれないときは、就寝前に胃や肩、腰まわりにラベンダーのマッサージオイルでマッサージしてみてください。深いリラックス効果があり、心地よい眠りに誘ってくれます」
マッサージオイルの作り方は、マカデミアナッツ油またはホホバ油10mlに、ペパーミントやラベンダーの精油を2滴の割合で薄めればOKだ。
取材・文/佐藤有栄
※女性セブン2023年11月30・12月7日号
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