100年歩ける「骨」をつくる最強の食品ランキング「1位は納豆」理由を専門家が解説
人生100年時代、健康長寿でありたいとは誰しもが願うこと。ただし、食欲があっても、認知機能がしっかりしていても、寝たきりになってしまっては意味がない。足腰が弱ることでさまざまな病を引き起こすことも。健康の要となる「骨」を作る最強の食品をランキングにまとめました。
女性は40過ぎると骨がどんどん弱くなる
加齢とともに骨はだんだんもろくなっていき、高齢になるとささいな転倒による骨折をきっかけに寝たきりになったり、杖や車椅子を使う生活になるケースも少なくない。行動範囲が狭まることは認知症リスクを高めると同時に、運動不足になって生活習慣病などになりやすいというリスクもある。
女性の場合は特に深刻だ。もともと男性に比べて骨量が少ないうえ、40代を過ぎると女性ホルモン(エストロゲン)の減少により、骨密度が低下して骨粗しょう症になりやすいと指摘されている。
いつまでも元気な足腰をキープするために、いったい何を食べ、何をすればいいのか。さまざまな観点から11人の「医師と食の専門家」が選んだ、骨を作るために食べるべき最強の「食品」ランキングを作成した。
骨を作る最強の食品ランキング12位~1位
以下の11人の「専門医」と「食のプロ」におすすめの食品と習慣をあげてもらい、1位を10点、2位を9点、3位を8点、4位を7点、5位を6点、6位を5点、7位を4点、8位を3点、9位を2点、10位を1点として集計。20点以上を掲載しました。
専門家のみなさん
石原新菜さん(イシハラクリニック副院長)、伊藤薫子さん(女性のための整形外科かおるこHappyクリニック院長)、大塚亮さん(おおつか医院院長)、金子あきこさん(管理栄養士)、佐々木欧さん(秋葉原駅クリニック医師)、佐藤桂子さん(さとうヘルスクリニック院長)、清水加奈子さん(管理栄養士)、浜本千恵さん(管理栄養士)、福田千晶さん(医学博士)、細川モモさん(予防医療・栄養コンサルタント)、望月理恵子さん(管理栄養士)
《順位(点数)/食品》
12位(22点)いわし
「たんぱく質やビタミンDに加えて、オメガ3系脂肪酸のEPAやDHAも豊富」(佐々木さん)、「カルシウム、ビタミンD、コラーゲンが含まれ、丈夫な骨を作る」(金子さん)
11位(24点)小松菜
「ほうれん草よりカルシウム量が多い」(伊藤さん)、「吸収率を上げるためビタミンDやクエン酸と合わせると◎」(浜本さん)、「骨の合成に欠かせないビタミンKも多い」(石原さん)
10位(25点)さば
「カルシウムやビタミンDが豊富なうえ、骨に必要なコラーゲンもたっぷり含まれる」(金子さん)、「卵とじにするとさらに栄養価がアップ」(細川さん)
9位(26点)きのこ
「ビタミンDが豊富」(大塚さん)、「腸でカルシウムの吸収を助けるビタミンDが含まれ、特にきくらげは含有量が高い」(石原さん)
8位(27点)豆腐
「木綿豆腐は絹ごし豆腐よりカロリーが高いが、たんぱく質やカルシウム、マグネシウム、食物繊維などが多く含まれる」(佐藤さん)、「たんぱく質やビタミンKなどが豊富で骨そのものを強くする働きがある」(望月さん)
7位(33点)桜えび
「卵焼きに入れたり、野菜のおひたしにそえたりと普段の料理にちょい足ししやすいところも高ポイント」(石原さん)、「脂質が少ないため体重を気にせず摂取できる」(伊藤さん)
6位(34点)チーズ
「血糖値を上げにくく糖尿病などのリスクを下げ、骨密度の維持改善に有用」(望月さん)、「カルシウムは複数回に分けて摂る方が効果的なので、間食におすすめ」(伊藤さん)
5位(38点)ヨーグルト
「乳糖不耐症で牛乳を飲むとお腹がゆるくなる人におすすめ」(伊藤さん)、「発酵過程で牛乳よりも消化吸収がよくなる」(望月さん)
4位(51点)牛乳
「飲むだけなので老若男女を問わず手軽にカルシウムを取り入れられる」(望月さん)
次ページで3位~1位を発表!