ソーメン二郎さんが推す!絶対食べるべきそうめん5選&めんつゆちょい足しアレンジ4選
全国各地のそうめんを知りつくした、そうめん研究家のソーメン二郎さん。そうめんのプロが推す、そうめん&めんつゆちょい足しアレンジを紹介します。「そうめんはその地域の風土や気候によって、製法はもちろん、麺の太さやコシの強さまで変わります」(ソーメン二郎さん・以下同)。シンプルだけど奥深い、そうめんの世界をご案内!
「イカ墨そうめん」植木製麺工場
まるでパスタなそうめんはにんにく増し増しで
「沖縄に行くと絶対に食べる」という、いか墨そうめんのチャンプルー。「いか墨がそうめんに練り込まれているので、歯が黒くなることもありません」。
<おいしい食べ方>
多めのにんにくをオリーブオイルで炒め、茹でたそうめんとあえて仕上げにめんつゆで調味。「そうめんは炒めるとくっつきやすいので、火を止めてからあえて」。
「一筋縄 葛入り手延 半生そうめん」三輪山勝製麺
もちもちの食感とのど越しのよさは格別!
「元はまかないで食べられていたという半生麺。そうめんは通常油を使って作りますが、代わりに吉野葛を使っているため酸化臭がない。茹でると光り輝きつやつやに!」
<おいしい食べ方>
「しいたけの旨みが利いた『高千穂峡つゆ しいたけ味』(ヤマエ食品工業)と柚子こしょうでシンプルに。“喉走り”と麺の旨さが味わえます」。
「ド・ロさまそうめん」長崎麺承屋
歴史あるそうめんを長崎流にあったか麺で
1879年、宣教師ド・ロ神父は、当時貧しい暮らしをしていた地元住民に私財をつぎ込んでそうめん作りの技術を伝授。いまもその製法を守り、地元で愛され続けるそうめん。
<おいしい食べ方>
「長崎流に、みそ汁や豚汁、かす汁などに入れて温麺で食べます。定番は、にんじん・大根・油揚げ・豚肉入りの白みそのみそ汁」。
「きぬいと 手延べそうめん」みそ半
地域のだしと合わせて甘めの味わいに
「長崎・島原の伝統製法で作られるそうめん。熟成期間に発生する独特の酸化臭を抑えるため、炭蔵で熟成させています」
<おいしい食べ方>
「現地に倣い、九州で一般的な甘口のあごだしにわかめをたっぷりのせ、温麺で食べます」。おすすめのつゆは『あごだしつゆ九州あまくち』(久原)。
「みちのく手延温麺(うーめん)」はたけなか製麺
父を想う気持ちの温かさが名前の由来
約400年前、胃を病んだ父親のため、息子が油不使用のそうめんを作ったことがはじまりといわれる。9cmと短めの麺は茹でやすく、その分やや太めでボリューム感がある。
<おいしい食べ方>
「宮城・白石地域には、とろみをつけた汁でそうめんを食べる文化が。なので、レトルトカレーにめんつゆと茹でたそうめんを入れる食べ方がおすすめ」