「漬け込み健康酒」の作り方とアレンジレシピ「しょうがで冷え予防、ザクロで更年期の不調に」
冬以上にあなどれないのが冷房などの夏の冷え。
「生のしょうがは辛み成分が豊富。体の巡りを促進し、体を温める効果があります。とくに胃腸の冷えを感じる場合は、干したしょうがを使うとより効果がアップ!」。(国際中医師・植木もも子さん・以下同)
(※)しょうがはいずれも皮をたわしでこすりながら流水で汚れをよく洗い落とし、水気を拭き取ってから使う。
1. しょうが+赤くこの実酒
冷えからくる腰痛を解消
<材料> 500ml瓶
しょうが…80g
赤くこの実…30g
氷砂糖…20g
酒…1~11/2カップ
<作り方>
【1】しょうがは皮ごと2~3mm厚さにスライスする。
【2】赤くこの実はオイルコーティングの下処理を行う。
【3】瓶に【1】と【2】、氷砂糖を交互に入れ、瓶の口まで酒を注ぐ。
2. しょうが+シナモン酒
胃腸の冷えを予防し、体を温める
<材料>500ml瓶
しょうが…100g
シナモンスティック…2本
氷砂糖…30~40g
酒…1~11/2カップ
<作り方>
【1】しょうがは皮ごと2~3mm厚さにスライスする。シナモンスティックは2~3等分に折る。
【2】瓶に【1】と氷砂糖を交互に入れ、シナモンスティックを入れ、瓶の口まで酒を注ぐ。
■この食材でもOK<しょうが+もも>
もも2個は皮をむき、種を取り縦4つに割る。しょうが50g。氷砂糖は好みで入れる
3. しょうが+なつめ
冷えからくる肩こりを解消
<材料> 500ml
しょうが…80g
なつめ…大8~10個
氷砂糖…20~30g
酒…1~11/2カップ
<作り方>
【1】しょうがは皮ごと2~3mm厚さにスライスする。
【2】なつめはオイルコーティングの下処理を行い、縦半分に切り目を入れて二つに割り、種を取り除く。
【3】瓶に【1】と【2】、氷砂糖を交互に入れ、瓶の口まで酒を注ぐ。
★オイルコーティングの下処理の仕方
輸入食材などのドライフルーツはオイルコーティングされているため、使う前にオイルの除去を。ボウルに食材を入れて酒を振って洗い、酒は捨てる。または、熱めの湯を注いでひと混ぜしてすぐに湯を切り、重ねたペーパータオルの上で水気を拭き取る。
■この食材でもOK<大葉>
大葉30枚は洗って水気を拭き取り、ざく切りにする。好みで氷砂糖を30~40g加える。
しょうが+なつめ酒を使ったアレンジレシピ
「鶏肉と青梗菜のスープ」
<作り方> (2人分)
【1】鶏手先6本は、手羽中、手羽先に切り分ける。鶏胸肉小1枚は皮を取り、食べやすく削ぎ切りにする。
【2】大きめの鍋に【1】の手羽中、手羽先と漬けたしょうがの薄切り5枚、日本酒1/4カップを入れ、肉が隠れるくらいの水を加えて中火にかける。煮立ったらアクを取り、漬けたなつめ2個を加えて弱火で30分ほど煮る。
【3】【2】に【1】の鶏胸肉を加え、火が通るまで煮る。青梗菜1株は3~4等分に切り、軸から加え、塩・こしょう各適量で味を調える。漬けた赤くこの実小さじ1を加えてひと混ぜする。
免疫力アップに「にんにく酒」
風邪をひきやすい人、疲労感が残る人に
「強い殺菌効果があるにんにくは免疫力アップに効果大。ただ、匂いがきついので少量から作るのがおすすめ。漬けたにんにくを料理に利用したい場合は、氷砂糖は少なめに。
<材料> 500ml瓶
にんにく…2個
氷砂糖…50~100g
酒…1 1/2~2カップ
<作り方>
【1】にんにくの薄皮をむき、根元の固い部分を切り取る。芽が出ている場合は縦に切り、芽を取り除く。
【2】瓶に【1】を入れて氷砂糖を加え、瓶の口まで酒を注ぐ。
★この食材でもOK <朝鮮にんじん>
朝鮮にんじん生1本(約20g)。基本、氷砂糖は入れない。好みで50~100g加えても。韓国食材を扱うスーパーマーケットなどで10本2500円(2年もの)ほどで購入できる。
にんにく酒を使ったアレンジレシピ
豆苗のにんにく炒め
作り方(2人分)
【1】漬けていたにんにく中2粒を取り出し、薄切りにする。
【2】フライパンに【1】とオリーブオイル大さじ1 1/2を入れて弱火にかける。にんにくの香りが立ったら赤唐辛子小1〜2本を加えて炒める。
【3】洗って根元を切り落とし、3~4cm長さに切った豆苗1袋を茎の方から加えて炒める。
【4】油が回ったらにんにく酒小さじ1を振りかけて強火で炒め、塩少量を振って全体を混ぜる。