「坐骨神経痛」をセルフチェック|しびれ、痛みの原因となる病気がわかるチェックリスト
その症状は末梢循環障害(まっしょうじゅんかんしょうがい)です。
●末梢循環障害とは?
「坐骨神経痛と間違いやすいですが、血流障害によって起こる病気で、動脈硬化により下肢がシビレたり冷たく感じたり、歩行障害が起こることも。治療は血管外科や循環器内科で行います」
チェックリストでDの数が多かった人
「骨盤のずれが原因の“仙腸関節障害(せんちょうかんせつしょうがい)”、お尻にある梨状筋が坐骨神経を刺激する“梨状筋症候群”、背骨とお尻をつなぐ神経が圧迫される“殿皮神経障害”のいずれかで坐骨神経痛と似た症状が出ていると疑われます」
まだある!女性が注意したい腰痛の種類
女性ホルモンが減少する閉経後に、腰痛が起きたり足にシビレを感じはじめたりしたら注意が必要!そのタイミングには”女性ならでは”の原因による病気が発症しやすくなっている。
●腰椎変性すべり症
上下の腰椎をつないでいる部分が離れて不安定になった腰椎が、お腹側にずれる病気。「この病気の8割が女性で、女性ホルモンの低下が関係していることがわかっています。腰部脊柱管狭窄症を招く病気で、50才以降の女性に多くみられるとされています」
●いつのまにか骨折
「腰椎に力がかかって圧迫されて、潰れてしまう病気で正式名称は“脊椎圧迫骨折”です。骨粗しょう症がある場合に起きやすく、尻もちをつくだけで背骨が潰れることも。閉経後、女性ホルモンの低下が原因とされ60才以降の女性に多くみられます」
60才以降に腰痛や足のシビレを感じたら、すぐ病院へ。
教えてくれた人
田村睦弘さん/医療法人平和会平和病院副院長、脊椎外科・横浜脊椎脊髄病センター長。医学博士。日本整形外科学会認定整形外科専門医。日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄外科指導医。主な著書は『徹底対策シリーズ 坐骨神経痛を自分で治す4週間プログラム』、『完全図解 坐骨神経痛のすべて 自分で治すプログラムつき』(共に主婦の友社)、『女性のつらい坐骨神経痛はこうして改善する!』(PHP研究所)。
イラスト/成瀬瞳
※女性セブン2018年12月13日号
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