「坐骨神経痛」をセルフチェック|しびれ、痛みの原因となる病気がわかるチェックリスト
その症状は、腰椎椎間板(ようついついかんばん)ヘルニアの疑いアリ※40才以下に多い
●腰椎椎間板ヘルニアとは?
腰を使うスポーツや労働から発症しやすい
椎間板の変形が原因とされる腰椎椎間板ヘルニア。
「椎間板は腰椎と腰椎の間にあり、クッションの役割を果たしています。
痛みの特徴は
・下肢やお尻にシビレや感覚麻痺があり
・前かがみの姿勢をとると痛みが強くなる
ことです。
喫煙が危険因子の1つであり、椎間板ヘルニアになりやすい遺伝子の存在も明らかになっています」
痛みが起こる理由は、椎間板の中心部にある弾力性に富んだ「髄核」に含まれるプロテオグリカンという成分が減ること。髄核の水分も減り髄核の一部が飛び出したり、周囲の繊維輪が潰れて飛び出したりして椎間板ヘルニアになるという。
「プロテオグリカンが減りはじめるのは10代後半から。そのせいか、発症は20代がもっとも多く、ついで30~40代、10代と続きます。腰椎に負担がかかるスポーツや労働で発症しがちで、一度なると、長い間、痛みに悩まされる人が多いのも特徴の1つといえます」
Aの腰部脊柱管狭窄症が合併した場合は、どんな姿勢をとっても坐骨神経痛の症状が強く出て、日常生活に支障をきたすことも。
「腰椎椎間板ヘルニアは歩けるレベルであれば保存療法が基本ですが、重症になった場合は早めに手術に踏み切った方がいい場合もあります」
腰椎椎間板ヘルニアを悪化させる動作とは?
・腹筋運動
・やわらかいソファに座る
・重い物を持ち上げる
ほかに、台所仕事、洗面、咳やくしゃみ、体育座り、あぐら、横座り、足を投げ出して座るなど
腰椎椎間板ヘルニアにやさしい動作とは?
・背骨を伸ばすように心がける
・机と椅子の高さを調節してデスクワークをする
・正座ではお尻とふくらはぎの間に座布団などを挟む
・調理台や流し台を体に合う高さにする
・洗面時はひざを曲げる
・禁煙