「坐骨神経痛」をセルフチェック|しびれ、痛みの原因となる病気がわかるチェックリスト
その症状は、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)の疑いアリ※50代以上に多い
●腰部脊柱管狭窄症とは?
加齢による狭窄症は、時に排尿にも影響が!
坐骨神経痛の原因で多いうちの1つが腰部脊柱管狭窄症だ。
「初期からみられる特徴的な症状は、
・腰を後ろにそらすと痛みが増す
・長時間立っているのがつらい
の2つ。
進行すると“間欠跛行(かんけつはこう)”といって、数分歩くと下肢の痛みやシビレが強くなって歩けなくなり、前かがみになって休むと再び歩けるようになることを繰り返す、ほかの腰椎の病気と異なる症状があらわれてきます」
この病気は、脊椎の脊柱管が狭くなることで坐骨神経痛を起こし、原因のほとんどは加齢によるもの。
「年齢が上がると靭帯が分厚くなったり椎間板が薄くなったりするため、脊柱管が変形して内腔が狭くなる老化現象の1つが大きな要因になります」
腰部脊柱管狭窄症には神経のどの部分が圧迫されるかによって、症状が異なる。
「神経の束である馬尾神経が圧迫されている“馬尾型”では排尿障害が起き、馬尾が左右に分岐した神経根が圧迫されている“神経根型”ではお尻から下肢にかけて痛みが生じます。
頻尿などの排泄障害や陰部の感覚異常、便秘などの排泄障害があらわれた場合は早めに診察を受けて、病状の進行状態を把握し、治療を受ける必要があるでしょう」
腰部脊柱管狭窄症を悪化させる動作とは?
・重い物を持ち上げる
・腰をひねる
・背筋を伸ばす
ほかに、長時間の散歩、立ち通し、洗濯物を干す、無理によい姿勢を保とうとする、電車でつり革につかまるなど
腰部脊柱管狭窄症にやさしい動作とは?
・少し前かがみの姿勢をとる
・杖やカートを利用する
・自転車を利用する
・作業するときの手元は少し低い位置で行う
・調理台や流し台を体に合う高さにする
・重い物を持つ場合は腰を落とす