健康の鏡・舌を鍛える1日3分「ベロトレ」のすすめ 舌に現れる健康サインを見る「舌診」も解説
舌を鍛えることは健康の第一歩だが、舌はただ“見る”だけでも体調管理に貢献してくれるという。その方法を紹介する。
「東洋医学において舌は“内臓を映し出す鏡”と考えられています。舌の色や舌苔(ぜつたい)(舌表面についた垢や汚れ)の状態、歯形の有無などを観察することで、体の状態や不調の原因などを推察できます」(今井さん)
こういった診察方法を“舌診(ぜつしん)”という。健康な舌は薄いピンク色で、白い舌苔にうっすら覆われ、適度な引き締まりと潤いがあるという。
ベロトレの最中や、朝起きて歯を磨くときなどに、舌の状態も併せて観察してみよう。飲酒後は水分代謝が悪くなってむくんでいたり、生理中で血が不足しているときは白っぽくなっているなど、日々違うはずだ。
“舌診(ぜつしん)”のポイント
■舌の縁に歯形がついている
エネルギーが不足し、水分代謝が悪い
■舌が細くやせている
血や水分が不足している
■舌の色が白っぽい
血が不足している
■舌の色が赤くて亀裂がある。舌苔がほとんどない
水分が不足している
■舌の裏の静脈が太い
血の巡りが悪く、血管が詰まりやすい
■舌の色が赤紫または赤紫の斑点がある
血の巡りが悪い
■舌の色が黄色っぽい
体に余分な熱がある
■舌がむくんでいる
水分代謝が悪い
教えてくれた人
医師 今井一彰さん
内科医、東洋医学会漢方専門医。福岡県・福岡市にあるみらいクリニック院長。「病気は口からやってくる」という理論のもと、可能な限り薬を使用しないで治療を行う。著書に『免疫力を上げ自律神経を整える 舌トレ』(かんき出版)など。
取材・文/土田由佳 イラスト/成瀬瞳
※女性セブン2023年4月20日号
https://josei7.com/
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