評論家・樋口恵子さん(90才)健康長寿の秘訣「月2回のパーソナルトレーニングと甘い物」
評論家・樋口恵子さん(90才)は執筆や講演活動などの仕事を精力的にこなしている。90才を超えても現役バリバリで活躍するその秘訣を聞いた。「健康寿命が尽きないよう体を動かすことを習慣に」しながら毎日をすごす樋口さん。健康長寿のヒントがいっぱいですよ!
90才を迎えた現在も執筆や講演活動を精力的にこなす
「高齢になってヨタヨタヘロヘロしながら過ごす時期を『ヨタへロ期』と名づけていますが、私はまさにその真っ最中」
と笑う樋口恵子さんだが、90才を迎えた現在も、執筆や講演活動などの仕事を精力的にこなしている。
「女性のヨタヘロ期は男性よりも3年半も長いんですよ。私はもともと運動が苦手で、オペラが好きな文化系女子。でも年をとったら少しずつ体育会系女子になるように努力して、月2回のパーソナルトレーニングに月謝を払うようになりました(笑い)。10年以上続けているおかげでいまも自分の足で歩くことができます。犬がいる人は散歩も楽しいと思いますが、うちは猫だから一緒に散歩は無理。自分が日常の中でできることをコツコツやっています」
食欲がない朝は甘いものでカバー
「すごく食いしん坊だったのに、80才を過ぎてからおなかが空かなくなった」
ため、朝はハイカロリーゼリーやスイーツでエネルギーを補給。
「配偶者に先立たれた女性は、料理への張り合いがなくなるなどで85才以降、ガクッと栄養状態が悪くなることが多いんです。私も栄養失調にならないように気をつけています」。
月2回はパーソナルトレーニングで体をケア
定期的なストレッチやリハビリ体操で動ける体を維持。
「パーソナルトレーナーの野澤隆司さんに全身を伸ばしてもらったり、マッサージしてもらったりしています。終了後は血行がよくなって、顔色がいいと言われますよ」。
かかとの上げ下ろしは毎日30~50回!
「かかとの上げ下ろしをする『かかと落とし体操』は、毎日30~50回ほど。20年以上続けていますよ。コロナで外出する機会が減ったので、家の廊下を歩いて筋力を保っています」
教えてくれた人
評論家・樋口恵子さん
1932年生まれ。NPO法人『高齢社会をよくする女性の会』理事長。東京大学文学部卒業後、時事通信社などを経て評論活動に入る。『老~い、どん!(2) どっこい生きてる90歳』(婦人之友社)など著書多数。
撮影/玉井幹郎 取材・文/青山貴子
※女性セブン2023年3月30日・4月6日号
https://josei7.com/
●親子同居歴60年の評論家・樋口恵子さん88才「娘との同居はまるでシェアハウス」