兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第164回 お便さまをスリッパで踏まないで】
若年性認知症を患う兄の排泄問題で頭を悩ますライターのツガエマナミコさん。特に大きい方の後始末をすることは、精神的にも肉体的もつらいものです。このところ、大きい方のトラブルは起こっていなかったですが、久しぶりに事件が発生してしまいました。

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久々にやってきました、お便さまお掃除回でございます。
先ほどトイレのドアを開けましたところ、床にかすれた筆文字のように拭き取りそこねて散らかったお便さまを発見いたしました。
こちらもトイレに御用があったのですが、お掃除をしないことには中に入れません。迫りくる便意と戦いながら、颯爽とゴム手袋を付け、お掃除用具を取り、床のお便さまをぬぐっていると、軽く虐待されている気分になりました。それと同時に、これを踏んだスリッパで兄が家じゅうを歩き回ったことを思い、より一層いや~な気分になりました。
トイレ床掃除を中断し、兄に「スリッパを脱いでくれるかい?」とお願いし、裏を見ると案の定お便さまだらけ。兄の鼻先にスリッパの裏を押しつけて「こんな汚れたスリッパで歩かないでよ!」と言いたいシチュエーションでしたが、怒る気力もなく、スリッパをお