お寺の掲示板の名言集「仏の顔は何度でも」ほか15選 住職に聞く心に染みる言葉選びの秘訣
寺の門前などで見かける「掲示板」。そこには主に寺からの標語が貼られているが、なかにはクスッと笑えたり、戒(いまし)められるような名言が書かれていることも。そこに目を付けた仏教伝道協会が2018年から始めたのが、掲示板の名言を審査する「輝け!お寺の掲示板大賞」。過去の選りすぐりを大公開。住職に名言の意味や言葉選びの秘訣を聞きました!
「輝け!お寺の掲示板大賞」の大賞受賞作4選
2018年に仏教伝道協会主催で始められた「輝け!お寺の掲示板大賞」とは、ツイッターなどのSNSに投稿された寺の掲示板に貼られた標語の写真を、内容のありがたさ、ユニークさ、インパクトなどによって審査し、入賞作品を決定する企画だ。入賞には一般人の「いいね」や「リツイート」の数も考慮される。
「初年度の応募数は700件程度でしたが、2021年には2887件まで増えました。この企画を始めたのは、お寺離れで参拝者が減ったため、少しでもお寺に興味を持ってほしかったからです」
とは、発案者の仏教伝道協会・江田智昭さんだ。SNSで拡散され、注目度は飛躍的に伸びたという。これを機に、あなたも掲示板をチェックしてはいかがだろう。
これまでに大賞を受賞したのは以下のお寺だ。
2018年大賞 真宗大谷派 竹林山 願蓮寺(岐阜)
●『おまえも 死ぬぞ』釈尊
2019年大賞 浄土真宗本願寺派 蓮生山 永明寺(福岡)
●『衆生は 不安よな。阿弥陀 動きます。』
2020年大賞 浄土真宗本願寺派 大音山 明導寺(熊本)
●『コロナよりも 怖いのは 人間だった』神奈川県 ドラッグストア店員
2021年大賞 真宗大谷派 超覚寺(広島)
●『仏の顔は 何度でも』
次からは、受賞常連5寺院のこだわり、心に染みる言葉選びの秘訣を住職たちに聞きました。賞レースを勝ち抜いてきた各寺の住職に、言葉の選び方やこだわり、今年の賞にかける意気込みに心があらわれますよ。