体カチカチ記者がベタッと開脚ビフォー・アフター「ネリネリ体操で床と相思相愛!?」
内ももの凝り固まった筋肉をほぐしたら、これまでの人生で一番足が開く経験を味わった記者(48才)。次に挑戦するのは、座ったまま足を開く開脚前屈だ。インストラクター歴25年の秋本つばささんが考案する『ネリネリ体操』で無理せず柔らかい体を目指します!
ストレッチ前にネリネリほぐして柔軟性アップ
ストレッチの醍醐味といえば、体がベタ~ッと床につくこと。顔も胸もお腹も床についたら、さぞかし気持ちがいいことだろう。まさに床と相思相愛。
体が硬い記者でもできるストレッチ『ネリネリ体操』は、「筋肉や腱、筋膜を“ネリネリ”もみほぐしたり、“ウネウネ”と動かすことで、全身を柔らかくしてストレッチをしやすくするというもの。いきなりストレッチしても凝り固まった筋肉や関節が痛いだけ。まずは、体をほぐしてから挑戦してみましょう」(秋本さん)
・ネリネリ体操5つのメリット
□肩こりや腰痛がラクに
□血行が良くなり手足が温まる
□姿勢が良くなって若々しく見える
□体も頭もほぐれリラックス作用も
□体のバランスが整い、転倒予防に
・ネリネリ体操のやり方
ストレッチする前に、ネリネリほぐしを行ってからストレッチする。ほぐす前と後で体の柔軟性がどう変わったか実感してみて!
※無理のない範囲で行ってください。
5ポーズ目:開脚前屈にチャレンジ!
今回記者がチャレンジするのは、足を開いて体を前に倒す開脚前屈。ベタ~ッと足を開いて体を床につけるストレッチ。
「開脚前屈に大事なのは、ふくらはぎの筋肉や太ももの裏側の筋肉のしなやかさ。そして、姿勢の維持に関わる背中にある脊柱起立筋です。これらの筋肉をやわらかくほぐし、ストレッチすることで立ち姿も若々しく見えますよ」(秋本さん)。
先生のお手本
秋本先生の開脚前屈は、足は180度開いて床にベターッ!
記者もやってみた!
足は思ったより開くのだが、腰がこわばって体が前に倒れない。膝の裏も痛い…。「太ももの裏側の筋肉がこわばって膝が浮いてしまっていますね」と秋本さん。
太ももの前側を伸ばしてから開脚前屈に挑戦!
基本のネリネリほぐし
足の甲の骨の際をゴリゴリ、足裏をギュッと刺激し、足指1本1本を動かしたら、足首からふくらはぎにかけて両手でネリネリ絞り上げるようにほぐす。
横向きに寝て太ももの前側を伸ばす
肘を枕にして横向きに寝たら、背中を丸めて顎を閉め足先をお尻に近づけるようにしてももの前側を伸ばす。
このストレッチは前もも(大腿四頭筋)が対象なのですが、身体は全身筋膜で覆われているので、相反する筋肉を縮めたり、意識出来るようになると、対象と違うストレッチでも面白いことに効果が出やすいのです。慣れないと攣ることがあるので無理せず、反対側も同様に(10~30秒)。
「お風呂上りや寝る前ベッドの上でリラックスタイムに行うと前ももが伸びるので習慣にしてみてくださいね」
記者が実践!開脚前屈ビフォー・アフター
ネリネリほぐしを実践した後に開脚前屈をしてみると、効果はてきめん。床から顎までの距離が、40cm→27cmに。驚きの13cm減!
前ももがリラックスしたのか余計な力が入らず、股関節の動かし方が分かってきたのか、さすがにベターッとまではいかないが、手が床につくようになって驚いた。
→6ポーズ目:体が硬く腰痛に悩む48才記者が上体反らしを続けた結果「首の後ろや背中がすっきり」
記者の実感「姿勢が良くなった実感が」
鏡に映る自分の姿を見たとき、膝が曲がって下腹が前に出ていて老けてみえることがしばしばあった。ネリネリほぐし&開脚ストレッチを風呂上り続けていたせいか、スッと立てるようになり、姿勢が良くなった実感がある。
教えてくれた人
秋本つばささん
8才から体操競技を学び、空手、ボクシング、乗馬、オートバイなど多くのスポーツを極める。アクション俳優としてメディアで活躍。映画やドラマでの、アクション指導、スタント、ダンス、殺陣振り付けの企画・演出・コーディネートを手がける。アクション&アクロバットスタジオ『つばさ基地』を立ち上げ、老若男女にバック転や宙返りなどを指導。幼児体操教室、シニア向けストレッチ教室などを開催。著書に『どんなに体が硬くてもペターッと前屈できる本』(マキノ出版)がある。つばさ基地主宰 http://www.tsubasa-kichi.net/
撮影/深山徳幸 取材・文/前川亜紀
●体がカチカチに硬い記者が秋本つばささん考案「ネリネリ体操」に挑戦!7日間レッスン