兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第142回 施設入居のタイミングっていつ?】
ライターのツガエマナミコさんが一緒に暮らす兄は若年性認知症。ほぼ一日中、家のリビングでテレビを観て過ごす兄のために、掃除、炊事、そして身の回りや排泄の世話。マナミコさんの気が休まるときはありません。週1回、兄がデイケアに行っている時間だけがホッとできるひとときなのですが…。
「明るく、時にシュールに」、認知症を考えます。

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もう少し頑張れるのか、もう限界の線を決めるのか…
先日、兄がデイケアに行っている間に1人カラオケに出かけました。うれしい楽しい瞬間でございます。でもそのとき玄関の鍵をかけようとポケットから鍵を取り出した拍子に同じポケットに入れていた金の指輪を落としていたのです。純金ではありませんが父の形見と言っていいお守り代わりの指輪でございます。駅前のカラオケ店に近づいて指輪を付けようとポケットに手を入れたとき”ない”と気づいて青ざめました。「玄関で鍵を出したときだ」と思い、引き返そうかと思いましたが、15分以上歩いてきて、ここから帰ってまた来るとなると歌える時間が短くなると思い、愚かにもいったん指輪には目をつぶり2時間カラオケをしてしまいました。父上、親不孝をお許しください。
ご存じのように、ただいまゴールドの価値は高騰しております。たとえ18金か14金ぐらいのものだとしても金は金なので、拾われてしまっても仕方