新鮮な地元の食材が魅力の介護施設4選|瀬戸内海の鯛やハマチ、豊後牛のステーキも
高齢者にとって体調管理だけではなく、生きるモチベーションやリハビリにもつながる「食事」。数多くある施設の中には、新鮮な地元の食材を使い、地産地消の献立でおいしい料理を提供している所もある。そこで専門家の3人に、特に地産地消に力を入れている施設を厳選してもらったのでご紹介する。
【基本データの見方】
■施設名/所在地/運営会社/設立年月/入居一時金/月額費用の順に記載。「入居一時金」「月額費用」は特記があるもの以外、80才の人が一般または介護居室に1人で入居した場合の金額です。
■管理費、食費、光熱費など、月額料金に含まれる費用は施設によって異なります。また、介護保険の自己負担額は特記以外含みません。
■データは取材時(2022年1月)のものです。
1.【福岡】アンペレーナ百道
直接仕入れた地元の食材が生きる原動力に。
「グループ会社の福岡中央魚市場からじかに魚を仕入れて調理しているので新鮮さはこの上なし。母体の西部ガスグループには水耕栽培施設もあり、穫れたて野菜も食べられます」(老人ホーム紹介センター笑美面・代表 榎並将志さん)。
肉は地元の業者から、野菜は糸島からも買い付ける。3食の食事は予約なしで2パターンから選択できて飽きがこないのも特徴だ。腕利きの料理人と、管理栄養士が四季折々のメニューを考案する。
「地元産のものは、新鮮なので味がいい。入居者のかたたちに『ここで食べるのが楽しみ』と、言ってもらえるのが何よりうれしいですね」(館長・野見山博吉さん)
サンドウイッチなど軽めの喫茶、アラカルトメニューも用意されている。24階のスカイラウンジは眺望が素晴らしいと好評だ。
【DATA】アンペレーナ百道
福岡県福岡市/西部ガスライフサポート/2008年5月/(入)2456万円~1億2256万円(月)19万7670円(光熱費は実費)https://www.anperena.jp/
2.【大分】愛の里サンヴィラ
入居者にアンケートで食べたいものの要望を聞き、大分県の旬の食材を産地から特別に調達。豊後牛のステーキやすき焼き、活車海老の天ぷらなど、県内はもとより県外からの入居者にも好評。活車海老の天ぷらはファンが多い。
【DATA】愛の里サンヴィラ
大分県別府市/一般財団法人 愛の里/1980年8月/(入)566万2770円(男性・自立モデル)(月)20万2700円 http://www.ainosato.or.jp/
3.【愛媛】松山エデンの園
鯛やオリーブハマチなど、瀬戸内の旬の魚をふんだんに使った食事が人気。昼食・夕食は、メインのおかずを変更できる代替メニューがあり、好きなメニューを繰り返し楽しむことも可能。
【DATA】松山エデンの園
愛媛県松山市/社会福祉法人 聖隷福祉事業団/1980年6月/(入)1760万円~3510万円(特別介護金含む)(月)約16万円 https://www.seirei.or.jp/eden/matsuyama/
4.【茨城】ローズヴィラ水戸
入居者が幸せを感じながら生きていくためには「健康」「食」が何より大切と考え、自然に恵まれた環境の中で地産地消(ローズポーク、奥久慈卵など)に努めた料理を提供している。
料理は、専任の調理師がひとつひとつ丁寧に仕上げていく。
【DATA】ローズヴィラ水戸
茨城県水戸市/一般財団法人 安寿苑/1987年12月/(入)196万円(1年方式)~3200万円(10年方式)(月)公式サイト参照 https://rosevilla-mito.org/
教えてくれた人
安藤滉邦さん/有料老人ホーム情報館館長、榎並将志さん/老人ホーム紹介センター笑美面・代表、小菅秀樹さん/「LIFULL介護」編集長
取材・文/別所礼子、鈴木みずほ
※女性セブン2022年2月17・24日号
https://josei7.com/
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