「いただきますを言わない人」「ながら食べする人」は痩せにくい 理由を医師が解説
冬は日照時間の低下によるホルモンバランスの変化で「冬季うつ」が起こりやすく、ストレスで過食になるという説も。でも、今年こそ本気でやせたい!と思うならまず「ながら食い」をやめませんか? 20年にわたりダイエット指導をしてきた国立病院医師・浅原先生に具体的な防止策を伺った。
「いただきます」を言わないのが“痩せない習慣”の1つ
問題点:テレビやスマホ、雑誌を見ながら、ダラダラと食べてしまう。
対 策:食前食後のあいさつで、食べる時間のけじめをつける。
ひとりのときや仕事で忙しいときの食事は、適当にパパッと済ませるか、その反対に、ダラダラと「ながら食べ」になりがち…。これも、やせない習慣の1つ。
「食前食後のあいさつをせずに食べていると、心理的な満足感も得られず、感謝の気持ちが乏(とぼ)しくなりますよね。何かをしながらダラダラと長時間食べてしまうと、糖を脂肪に変えるインスリンの分泌が活発になり、脂肪を蓄える恐れもあります。
たとえひとりでも、食事をするときは集中すること。出来合いの料理でもきちんと器に盛り付け、『いただきます』『ごちそうさま』と声に出してあいさつし、食べる喜びを感じましょう。食にけじめをつけることが重要です!
食べたいものが分からないのはキケン!
また、何が食べたいのかわからないという人も要注意です。脳は、体に足りない栄養素を判断し、ミネラル不足なら野菜を、ビタミン不足なら果物を選ぶようになっているのですが、無意識に偏った食生活を続けていると、自分に必要な栄養素が何かを察知する感性が鈍り、太りやすくなります」
教えてくれた人
浅原哲子さん/医師
国立病院機構京都医療センター臨床研究センター 内分泌代謝高血圧研究部 部長、名古屋大学環境医学研究所 メタボ栄養科学研究部門 特任教授。国立病院初の肥満・メタボ外来(予約制)の開設以来、20年にわたり、3000人以上の減量指導を行う。近著に『「いただきます」を言わない人が太るワケ』(三笠書房〈知的生きかた文庫〉)。「世界一受けたい授業」(日本テレビ系)でのダイエット解説も話題となる。
取材・文/佐藤有栄
※女性セブン2022年2月3日号
https://josei7.com/
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