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暮らし

夫の悪口を叫ぶ妻の本音「会話がクイズ形式の夫」「トイレでスマホ漬けの夫」ほか4選

 ドイツの文豪・ゲーテいわく、<愛人の欠点を美徳と思わないほどの者は、愛しているとは言えない> ──わかる。わかりますとも。でもね、これって理想論。コロナ禍のリモート勤務や外出自粛で夫と一緒にいる時間が増え、うんざりしている状況が続いた奥さまたちは、積み重なった“夫の狼藉”に、もうがまんの限界…。皆さんにうっ憤を晴らしてもらうための企画を用意しました。読んでスカッとしてください。

1.会話がクイズ形式で話す気がうせるわッ!

「さて問題です。ボリビアのウユニ塩湖で撮影した超名作映画はなんでしょうか?」

 年末に、しばらく行けないだろう海外に思いをはせつつ、旅行番組を見ていた私に、突然夫がこう言ってきたの。

 ウチの夫は若い頃からクイズが大好き。SNSのクイズ研究会にも入っているんだけど、私はまったく興味なし。腹が立つのは、私がいくら興味がないという態度をとっても、それを察することなく、しつこく出題してくるところね。このときも、

「知らないし興味ない」

 と言って無視していたら、

「よし、じゃあヒント! 世界的に有名なSF映画です」

 と、めげない。面倒くさいので適当に答えると、

「ぶっぶ~! 答えは『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』でした。興味がないとかじゃなくて、これくらい知っておかないと。常識だよ~」

 なんて今度は鼻をふくらませて、うれしそうにうんちくを傾け始める。とにかく毎度会話がクイズ形式なので、結論が出るまで時間がかかってイライラさせられるのと、博学マウントをとってくるのが本当に嫌。

「ぶっぶ~」とはしゃぐ夫と表情に怒りを滲ませた女性のイラスト

 年末に帰省した娘に愚痴ったら、グーグル検索とひもづけた音声サービス機器「アレクサ」をプレゼントしてくれたの。

「これからクイズは、アレクサにしてね。百発百中よ!」

 だって。ナイス娘よ! これでもう、夫のドヤ顔を見なくて済むわ。

(53才・パート)

2.外ではコマネズミ。家ではナマケモノ

 ウチの夫は、外面(そとづら)がめちゃくちゃいいんです。マンションの管理組合、町内会、PTAなど、“金にならない世話役”を率先して引き受けては、近所の人から頼りにされるのが、本当に好きみたい。

 街を歩いていても、お年寄りがいれば荷物を持ち、赤ちゃん連れの人がいれば、ベビーカーを運ぶ手伝いを引き受ける…。いや、正直に言えばね、25年前の私は、夫のそんなところに惹かれたんです。でも、結婚したらわかったの。夫が親切にするのは“他人に対してだけ”ってことが。

 家では家事も育児もまったく手伝わず、ずっと寝ているだけ。このお正月に義実家に帰省したときも、猫よりも長くこたつで丸くなっていたもの。87才になるお義母さんもさすがに、

「タカシ(夫)、家族分の取り皿くらい持っていってよ」

 ってあきれ顔。それに対して言ったせりふがコレ。

「家族のために動くなんて無駄だから嫌だね」

 …うん、これは子供が生まれてから、もう何百回も聞いた。でも聞くたびに腹立つ~! ママ友や近所の人から、

「ご主人、マメだし親切だし、うらやましいわ」

 なんて言われるたびに怒りが込み上げてきます。この投稿、実名で出したいくらい!

(50才・パート)

夫を褒める女性に苦笑いの女性のイラスト

3.妻に内緒でつまみをイン! お子ちゃまか!!

 コロナ禍では行くところもないから、スーパーマーケットへの買い物についてくるようになった夫。

 最初は、「荷物を持つよ」

 なんて言ってくれるものだから、私もちょっとうれしくなっちゃって、仲よく買い物に行っていたのよ。

 ところがね、去年の夏くらいに、食費が上がったのに気づいたの。外食の機会がなくなったから、コロナ禍の最初はむしろ、食費が下がって喜んでいたのよ。それがなぜ…。で、改めてレシートを見たら、干し貝柱1000円、高級サラミ800円などなど…。買った覚えがないつまみがズラリ。

 これは夫の仕業以外あり得ないと思ったけど、どうせ言ってもシラを切るに決まっている。それで次の買い物のとき、夫のことを見ない振りして観察していたのね。そしたら、会計までの長い列に並んでいる間、夫がソワソワし始めたの。しかも、たまに姿を消す…。トイレにでも行ったのかと思っていたら、レジ係の人がバーコードを読んでいるときに戻ってきて、夫の好物の珍味を、さっとかごに入れたの。なんと、1500円もする「いか徳利」よ(怒り)!

 私はすぐに夫の腕をつかみ、レジの人には、

「これは間違いなので戻しますから」

 と伝えて、すぐに夫に戻させたわよ。

「え~、いいじゃん、お母さんのケチ~」

 と渋る夫。まったく小学生じゃないんだから。欲しいなら自分の小遣いで買えっての。このドケチ夫!

(54才・パート)

4.ギャンブルよりマシ? 本気で言ってんの!?

「スマホでゲームばっかりしているよね~」

 これって、10才になる息子が、ため息交じりに夫に言ったせりふです。普通、逆でしょ。そう、わが夫はスマホ依存症かってくらい、食事のときもお風呂のときも寝る直前まで、スマホでゲームばっかりしているんです。反面教師なのか、息子はあんまりスマホゲームに興味がないみたい。いいんだか悪いんだか…。

 で、コロナになって困ったのが、リモートワークになって朝急いで会社に行かなくてよくなった夫が、トイレでスマホゲームをするようになったこと。私は会社があるし、息子は学校があるから、朝、トイレにこもられると結構困るのよね。

トイレの中から聞こえてくるゲーム音と、外で我慢しながら訴える家族のイラスト

「早く出て」

 と言っても、

「あとちょっと」

 から、20分は出てこない。仕方がないので、息子にはマンション1階の共用トイレに走ってもらっているんです。コロナも心配なのに(怒り)。年末年始に義実家に行っても、夫はゲーム三昧。でも夫に甘いお義母さんは、

「まあ、ギャンブルをされたり浮気をされるよりは、マシでしょ」

 なんて笑うもんだから、堪忍袋の緒が切れた! 夫のクレジットカードのウェブ明細をその場でみんなに見せてやったの。

「お義母さん、お言葉ですが、ゲームの課金額、今月は15万円、先月は12万円。お金が増える可能性のあるギャンブルの方がよっぽどマシかもしれませんよ」

 黙り込む夫に、叫ぶ義母。ザマア見ろ!

(38才・会社員)

取材・文/前川亜紀 イラスト/やまなかゆうこ

※女性セブン2022年1月20・27日号
https://josei7.com/

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