小林麻耶、田村淳も実践「介護脱毛」の注意点 麻酔クリームで痛みゼロも【医師解説】
施術の痛みは、輪ゴムで弾くような痛みや、熱いマグカップを当てたときの感覚に例えられることが多い。がまんできないほどではないというが、不安のある人は麻酔という選択肢もある。
大地さんのリゼクリニックでは2タイプの麻酔が用意されている。まず1つ目は「笑気ガス麻酔」だ。
「笑気ガスを鼻から吸引する麻酔で、歯科治療でも使用されています。開始後すぐに効果があらわれ、吸入を中止すると速やかに体外へ排出されます。心身をリラックスさせ、照射時の痛みを軽減する効果があります」(大地さん)
「麻酔クリーム」を使う方法もあるという。
「施術部位にクリームを塗布してラップで密封した後、30分~1時間待ったらラップを取り除いてレーザーを照射します。塗布した部分の感覚が鈍くなり、照射時の痛みを軽減する効果があります」(大地さん)
費用の相場は5~10万円
脱毛が完了するまでにかかる費用の相場は、5万~10万円ほど。決して安くはない金額だが、介護の負担を減らせるとなれば、事前投資として悪くはないだろう。
基本的に、白髪にはレーザーが反応しない。介護脱毛したいなら、陰毛が黒い40~50代のうちにクリニックに通うのがよいだろう。しかし、医療脱毛の技術も日進月歩。白髪にも対応できる技術もある。細い針で毛穴に直接電流を当て、毛乳頭という部分を破壊する「ニードル脱毛」なら、白髪でも脱毛できる。方法によっては白髪になっていても間に合うのだ。
脱毛前の注意点・避けた方がいい人も
施術を受ける前に注意すべき点もある。アンダーヘアをすべて脱毛した佐々木まさこさん(仮名・51才)は、こんな後悔を口にする。
「温泉などに行くと、思いのほかツルツルなのが目立ってしまい、注目されて恥ずかしい。少しだけでも残しておけばよかった…」
脱毛後、もう一度生やすことはできないので、よく考えてから行いたい。日光アレルギーや金属アレルギー、ケロイド体質の人も注意が必要だ。また、かぶれやかさつきがある場合も、医師に事前に相談した方がいいだろう。
「医師が患者様の病歴や皮膚の状態を問診し、効果的に脱毛ができるかどうかを見極めることができているかが、よいクリニックを選ぶためのポイントです」(大地さん)
脱毛する前後1~2週間以内に予防接種を受けた人も、避けた方がいいそうだ。介護に備えてVIO以外の脱毛をする人もいる。
「介護を受ける際に、腋毛が生えていることを恥ずかしく思う女性も多いので、腋毛を脱毛しておくのもいいでしょう。男性の場合は、髭(ひげ)。寝たきりでも髭は健康なときとほぼ同じペースで伸びます。
さらに、病気や寝たきりで顔がやせてしまうと、髭がそりにくくなり、けがをすることもある。脱毛は必ずしなくてはならないものではありませんが、介護をラクにする選択肢の1つとして、夫婦で話題にしてみてください」(嶋谷さん)
隠れたブームになっている介護脱毛。隣のあの人はもうやっているかも?
※女性セブン2021年11月4日
https://josei7.com/