スーパーで買えるご当地焼きそばベスト5 おうちでおいしく作るプロのテクニックもご紹介
地方ごとに特色があって大人気のご当地焼きそば。名物店には行列ができるほどの地域もたくさん。最近は、スーパーなどでも販売しているので、手軽に作れると好評だ。そこで、数あるご当地焼きそばのベスト5を焼きそばのプロがランキング形式で紹介。さらに、おうち焼きそばが美味しく作れるポイント5つをプロならではの視点でレクチャー。どんなタイプの焼きそばも格上げしてくれるテクニックは、すぐに試したくなること間違いなし!
焼きそばのプロがジャッジしました
●『日本コナモン協会』会長 熊谷真菜さん
各地を食べ歩く食文化研究家。コナモン文化の普及と継承のため協会を設立。焼きそばにも詳しい。
●『神保町やきそば 威風みかさ』代表 中田正人さん
東京・神保町で行列のできる焼きそば専門店の代表を務める。自家製麺と濃厚ソースが評判の名店。
●『焼きそばのまるしょう』社長 関口雄一さん
自家製生麺が人気の焼きそば専門店の社長兼店主。千葉・柏市豊四季に本店を構える。
●焼きそば研究家 塩崎省吾さん
訪れた焼きそば店は1000軒以上。ブログ『焼きそば名店探訪録』で焼きそば情報を発信。
●BBQ芸人 たけだバーベキューさん
日本で唯一のBBQ芸人。著書に『鉄板! バーベキュー焼きそば』(ヨシモトブックス)がある。
1品を7名(識者5名と編集2名)で審査。「麺のおいしさ」「付属のソース・あんのおいしさ」「全体のバランスのよさ」の3項目(各10点)を30点満点で採点。
※採点者全員の合計点を参加者の人数で割って総合点としています。3項目の内訳表の点数は、7名の平均点です。
※食べ比べは具材なしで行い、乾麺以外、麺は付属のソース・あんを3分の2使用して味付けしています。
※コメントの(塩)は塩崎省吾さん、(関)は関口雄一さん、(た)はたけだバーベキューさん、(中)は中田正人さん、(熊)は熊谷真菜さんを示します。
※商品はすべて撮影時(8/27時点)のものです。価格は編集部調べです。
ご当地焼きそばベスト5
【5位】林泉堂 あつあつ亭の横手焼そば
◆横手やきそば
太麺と甘めのソース、豚ひき肉を和え、福神漬と目玉焼きを添える秋田県横手市の焼きそば。麺を黄身に絡めて食べるのが横手流。
470g(麺150g×2) 354円
●焼きそばのプロ評価:18.3点
「ソースはスパイス感が強く、好みが分かれそう」(関)。「甘めのソースが弾力のある麺と好バランス」(た)。「麺の食感が本場とは少し違う」(熊)。
【4位】旭屋 なみえ焼そば
◆なみえ焼きそば
福島県浪江町の定番は、通常より約3倍太い麺を使用し、豚バラ肉ともやしのみで作るシンプルな焼きそば。ラードでこってりと仕上げる。
地元で作る本場の味麺の太さはうどん並み!
336g(麺140g×2) 311円
●焼きそばのプロ評価:
「ソースの弱さがやや残念」(塩)。「麺にソースをよく吸わせて食べたい」(関)。「麺がやわらかすぎる気がする」(中)。「見た目は浪江らしい」(熊)。
【3位】マック食品 上州太田焼そば 2人前
◆上州太田焼きそば
「十麺十食」を謳う群馬県太田市では、店ごとに異なるこだわりの味が売り。麺は太麺で、具材はキャベツ、青のり、紅しょうがが主流。
濃厚なソースが食欲をかき立てる!
麺180g×2 321円
●焼きそばのプロ評価:21.7点
「太田焼そばは店によってさまざま。本品は濃厚なタイプ」(塩)。「少し酸味のあるソースが美味」(た)。「麺はいいが、ソースにパンチがなくもったいない」(中)。
【2位】シマダヤ 富士宮やきそば
◆富士宮やきそば
静岡県富士宮市の焼きそばは、肉天かすとだし粉をかけて食べる。麺は、蒸した後に冷やして油でコーティングした硬め食感が特徴。
麺のコシを見事に再現!肉天かすとだし粉付き。
308g(麺120g×2) 321円
●焼きそばのプロ評価:22.9点
「麺の歯ごたえがよく、ソースの味も好みです」(関)。「肉天かすで旨みが倍増」(た)。「本場の肉天かすのコクを出すなら、ラードで炒めるとよさそう」(熊)。
【1位】日清食品チルド 横手風やきそば 2人前
◆横手やきそば
太麺と甘めのソース、豚ひき肉を和え、福神漬けと目玉焼きを添える秋田県横手市の焼きそば。麺を黄身に絡めて食べるのが横手流。
目玉焼きがドーン!味もお腹も大満足。
402g(麺170g×2) 356円
●焼きそばのプロ評価:23.6点
「甘いソースとあおさが引き立て合っている」(塩)。「やわらかい麺が食べやすい」(関)。「麺はツルッとした喉ごし」(た)。「ソースと麺のバランスが取れた良品」(中)。
おうち焼きそばをおいしく作るポイント5
プロや焼きそば好きたちが実践しているワザで、おいしさ爆上がり!
【ポイント1】具材を切るときは大きさを均一に
火の通りを均一にするために、具材の大きさを揃えて切る。炒めすぎも防げる。
【ポイント2】麺は焼く前にソースと絡めておく
まず麺をレンジで温め、ほぐしやすくする。麺を付属のソースと絡め、具材とは別に焼くと、味にムラなく焼けますよ」(中)。
●カリッと派なら
「麺をカリッとさせたいなら、あらかじめ麺だけを焼いて、焼目をつけて」(塩)
【ポイント3】具材は麺とは別に炒める
炒める際に具材に火がしっかりと通るよう、麺と具材は別に炒めるのがおすすめ。
【ポイント4】太麺にはソースをしっかり吸わせる
「太麺は、麺にソースを吸わせて味をなじませると表面だけではなく中まで味が染み込みます。麺にソースが染みるまで炒めて」(関)
【ポイント5】フライパンでの適量を意識する
「家庭用のフライパンとコンロに合わせた適量で作ることが成功の秘訣。1人前ずつ仕上げるのが理想です」(関)
撮影/玉井幹郎
※女性セブン2021年9月30日・10月7日号
https://josei7.com/
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