冷凍した厚切り食パンが本当においしく焼きあがると話題のオーブントースターの秘密
2015年前後から始まった高級食パンブームを背景に巻き起こった「高級トースターブーム」。パナソニックの『ビストロ』NT-D700は、発売1か月で早くも「本当においしい!」と大きな話題になっている。どのような商品なのか、開発者に話を聞いた。
高級食パンブームが開発のきっかけに
パナソニックの新しいオーブントースター『ビストロ』NT-D700の最大の特徴は、冷凍した厚切り食パンを失敗なくおいしく焼き上げるところだ。
5~6年前から続く高級食パンブームで、高級食パンを1斤以上で購入し、食後に残ったパンを、厚切りにして冷凍保存。再び食べるときはそのままトースターで焼く、という人が増えた。しかし、冷凍パンのトーストは、中が冷たいままだったり、逆に表面だけが焦げてしまったりと失敗も多い。パナソニックはそこに注目した。
焼き時間や温度を自動で調整し、おまかせでおいしく焼き上げることができる。これを叶えたのが、トーストの中と外を同時に加熱する「遠近トリプルヒーター」。遠赤外線ヒーターで表面をサクッと焼き上げ、近赤外線ヒーターで食材の中をしっかりと温めることに成功している。加えて、食パンの厚さや状態(冷凍か常温か)、庫内の環境などに応じて7200通りのプログラムで最適に焼き上げる「インテリジェント制御」を搭載。メニューを選ぶだけでおいしいトーストが出来上がる。
トーストだけでなく、具材をのせたアレンジトーストやフランスパン、パック餅やフライの温めなど、機能は多様だが、開発者たちのおすすめは「じっくり焼きいも」だそう。担当者が焼きいも研究者に話を聞きに行き、石焼きいものように香ばしくねっとりした仕上がりを実現した。
おいしいだけでなくSNS映えするデザインも人気
今回の『NT-D700』では“調理中の食品が映える”デザイン性を追求。これまでのパナソニックのオーブントースターのデザインは食材アイコンなどを多用し、わかりやすく使えることにこだわってきたが、そこから一歩踏み出したいと考えたのだ。社内での反対意見もあり一筋縄ではいかなかったが、新しいデザインが消費者の目に入るようになると、シンプルでスタイリッシュなデザインはSNS映えし、「使うたびに気分が上がる」とすこぶる好評だった。加熱中は庫内が時々明るくなり、焼き上げ中の食パンを目でも楽しむことができるのもうれしい。
『NT-D700』は、2月1日に発売された新商品だが、前機種の同時期の売り上げの2倍を記録。トーストをおいしく食べられることはもちろんだが、ライフスタイルの違いによって、多様なメニューそれぞれにファンがついているという。
「使い始めて1年経っても楽しめる商品だと自負しています」
と企画担当の内田さやかさんも自信を見せる。
「この1年では、コロナ禍による巣ごもりにより、『家で何かを楽しむ』ことが改めて注目されるようになりました。そこで見つけた楽しさは、コロナに関係なくこれからも続いていくと考えています。その中の1つとして、トーストや朝食などいつものメニューを『ごちそう』として楽しむことに、一役買えたらうれしい」
と、内田さんは締めくくった。
【データ】
商品名:『ビストロ』NT-D700。1300W、外寸34.1×32.8×26.9cm、2万7000円(実勢価格)。
電話:0120-878-694(調理商品ご相談窓口)
※女性セブン2021年4月1日号
https://josei7.com/
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