人気料理家・瀬尾幸子さんの冷蔵庫を公開!食材をおいしく長持ちさせる8つの秘密
コロナ禍で外出を極力控え、スーパーに行く回数を減らしている人も多いはず。でも、買い溜めをすると冷蔵庫はパンパンになり、食材を使い切ることもできずに結局無駄にする…そんな負のループを解消すべく、料理の達人の冷蔵庫の中身を徹底調査。
人気料理研究家・瀬尾幸子さんの自宅の冷蔵庫を大公開。食材の保存法から、スッキリ見やすい収納テクまで、全部見せてもらいました!「その日の気分でパパッと作れます」と、瀬尾さん。プロの知恵をヒントにあなただけの冷蔵庫整理にトライしてみて。
“下ごしらえ”冷蔵庫でごはん作りがグンとラクに
すぐ作れるおつまみや家庭料理が人気の瀬尾さんの冷蔵庫には、ゆでた青菜や手作りの調味料などがぎっしり。
「作り置きはしない派ですが、下ごしらえはしっかりしています。調理に使う手前の状態で保存しておけば、パパッといつでもすぐに作れるうえ、食材も長持ちするんですよ」(瀬尾さん・以下同)
たとえば、すぐにしんなりする青菜類は、買ってきたらゆでて保存。これで5日ほど持つので、サッとおひたしにしたり、サラダやオムレツに加えたり、その日の気分で調理できる。
「食材はすべて生き物だから、それぞれが常においしい状態でいられるようにしてあげたいんです!」
食材をおいしく長持ちさせる8つの秘密とは?
瀬尾さんの冷蔵室は忙しいときでもサッと作れる工夫が満載。素材ごとの保存方法を教えてくれました。参考になります!
【1】パクチー:薄口しょうゆで漬けて自家製香味たれに
パクチーはざく切りにしておくと長持ち。薄口しょうゆで漬けると冷蔵で約1週間保存可能。ナンプラーで漬けてもおいしい。「肉や魚にかけてさっぱりと」。
【2】手作り調味料:中身が見える瓶で残量を把握
ねぎみそ、金山寺みそ、スイートチリなど手作りの調味料は透明の瓶に入れて。
「ひとまとめにトレーに入れれば出しやすく、使い忘れもありません」。
【3】魚:1尾ずつペーパーで包んで氷を詰める
魚は1尾ずつキッチンペーパーで包んでポリ袋に入れ、氷とともに発泡スチロールに入れて、冷蔵室で保存。
「“即席チルド室”を作れば、冷蔵庫を開閉しても温度が一定に保てます」。
【4】肉:肉は味付けせず万能に使うべし
牛肉は塩麹少量をまぶし、豚薄切り肉は沸騰したお湯に入れてすぐに火を消し、煮立てずに汁ごと保存。
「味付けをしていないので、どんな料理にもすぐ使えて便利なんです」。
【5】レモン:果汁&レモン塩で長持ち
レモンは皮から鮮度が落ちるので、レモン汁にした方が長持ち。皮はすりおろしてムダなく使う。
「塩とまぜてレモン塩を作っておけば焼いた肉にも魚にもバッチリ合います」。
【6】青菜:ゆでて保存すればいつでも使える!
ゆでた後、きつく絞ると野菜の細胞が壊れて傷みやすくなるので、ギュッと絞らないことが長持ちの秘訣。
冷蔵で5日ほど保存可能に。
【7】万能ねぎ:保存容器の長さに切るだけ
万能ねぎは細かく刻むと劣化が進むので、保存容器の長さに切るだけでOK。
「根の部分を残し、水に浸けておいても長持ちしますよ」。
【8】米:ペットボトルで計量もラクラク♪
米は空いたペットボトルに入れて冷蔵室で保存。
「かさばらず、軽量もしやすいのでお気に入りです。硬めのペットボトルがオススメ」。
庫内の置く場所も工夫
素材ごとに冷蔵庫の中に定位置を決めておくと、いつでも取り出しやすい。
教えてくれた人
料理研究家 瀬尾幸子さん
手早く作れて食べ飽きない家庭料理が人気。『賢い冷蔵庫 ラクするためのおいしい下ごしらえ』(NHK出版)など著書多数。
撮影/菅井淳子
※女性セブン2021年3月25日号
https://josei7.com/
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