冷蔵庫の収納術|どこに何が入っているか一目瞭然にする!場所別収納アイディア
きれいに整えたつもりでも、少し気を抜くと雑然としてしまう冷蔵庫内。何でもかんでも冷蔵庫にしまい、いざ使おうと思ったときに見つからない…。奥にしまって、存在を忘れて消費期限切れ…。そんな経験は誰にでもあるはず。
食材を使い忘れることなく、調理のたびに探しものをすることのない、すっきり&機能的な収納ポイントを整理収納アドバイザーが教えてくれました。
詰め込みすぎず、食材の定位置を決める
冷蔵庫内を整理するときに意識したいのは、
●少ない動作で出し入れができること
●どこに何が入っているかが一目瞭然でわかること
の2点だと小宮さんは語る。
「冷蔵室は使用頻度を優先し、よく使うものを手の届きやすい下段や中段に収納。冷凍室と野菜室は大きなケースには嵩のあるもの、段違いの浅いケースには小ぶりなものを収納するといいですね」
効率的に出し入れするには、かごなどを使って棚やケースに仕切りを作るとよい。
「かごに用途別にまとめて定位置を決めると、使い勝手も見た目も向上します」(小宮さん)
また、買い物の際は、冷蔵庫全体の7割が埋まる量に調節すると整理がしやすいという。
冷蔵庫、冷凍庫、野菜室別に、収納の方法をご紹介!
冷蔵庫の収納法
●だれが見てもわかる収納を目指す
取り出しやすさと冷気の流れを邪魔しないため、詰め込みすぎはくれぐれも回避したい。残りものや作り置きおかずなど、一時的に保管するものは下段へ。頻繁に使わないものは、上段に定位置を確保するとよい。また、急に収納するものができても慌てないよう、とりあえず置き場を空けておくのもおすすめ。
棚の中は、かごを利用して整理するのがおすすめ。用途別に「和食セット」「朝食セット」などとラベリングしてかごにまとめると、必要なものがワンアクションで揃って便利。かごはメッシュタイプが冷気を通しやすく冷蔵庫保存に最適。
ドアポケットには、飲料や調味料などをしまう。背が高いものは奥に、低いものは手前に入れると、見やすくて取り出しやすい。
ドアを開閉するたびに倒れがちなチューブの調味料は、市販のケースを活用すると、安定してドアポケットに収納できる。
何をしまう場所か、棚にマスキングテープでラベリングすれば、迷わずにサッとしまえる。
冷凍庫の収納法
●冷凍食品は重ねずに立てて、かごで分類
深さのある冷凍ケースは、重ねずに立てて並べる。かごを使って、ほうれん草などの素材とフライなどの加工品に分けたり、未開封と使用途中の袋を分けるなどしておくと、ストックの買いすぎが防げる。
浅いケースは、小分けした冷凍食材の保管に最適。例えば、肉は普段使うグラム数に分けて冷凍すると、使い残しもなく省スペース収納が可能になる。
使った冷凍食品はいちばん奥に戻す。そうすると、前日と違う食品を手前から容易に選ぶことができる。
野菜室の収納法
●ペットボトルを活用して立てて収納
野菜は形も大きさも異なるためごちゃごちゃしがち。解消するには、深さのある野菜ケースには大きな野菜、上段の浅めのケースには小ぶりな野菜と、区別して収納するといい。使いかけの野菜も上段に置いておくと、使い忘れることがない。
野菜は畑に生えていた状態で保存すると鮮度が長持ちするといわれる。きゅうりやにんじん、大根などは、カットしたペットボトルに立てて収納する。
教えてくれた人
小宮真理さんさん/整理収納アドバイザー。約250軒の整理収納を手掛け、セミナー受講者は8000人にのぼる。
撮影/菅井淳子
●旬の“きゅうり”を食べつくすレシピ|冷たい麺やご飯に、煮物に|瀬尾幸子さん