猫が母になつきません 第230話「 ごねる」
下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)。脚の血管がぼこぼこしているので見た目でわかる病気です。急に悪化したりすることはないらしいのですが、このままにしておいていいのか診断してもらうために病院へ。結果は段階的には中程度で、すぐに処置が必要ということではないけれど、悪化して緊急的な処置になるよりも今のうちに治療しておいたほうが良いということでした。切開して静脈瘤を切除するので1週間くらいの入院が必要。若い人なら日帰りも可能らしい。女性に多い病気で遺伝性もあるということで先生に「娘さんは大丈夫ですか?」と聞かれました。幸い今のところは大丈夫です。悪化すると血栓ができて脳梗塞や心筋梗塞の原因になる場合もあるということなので症状が軽いうちにちゃんと治療してほしいのですが、入院などしたことのない母はごねるごねる。私が「早めにしておこうよ」と言ってもぐずぐずぐずぐず。最後に先生が「まあ、個人の自由なので無理にとは言いませんけど」と突き放しかけると、さみしくなった母は「じゃあ、お願いします」と。先生、ナイス。入院は二週間後、それまでにまたごねだしそうな母。波乱の予感です。
→「下肢静脈瘤」とは?症状・原因・治療・予防法を専門医が解説!
作者プロフィール
nurarin(ぬらりん)/東京でデザイナーとして働いたのち、母とくらすため地元に帰る。典型的な介護離職。モノが堆積していた家を片付けたら居心地がよくなったせいかノラが縁の下で子どもを産んで置いていってしまい、猫二匹(わび♀、さび♀)も家族に。