分とく山直伝「豆乳だし」で作る味わい深いみそ汁や和えものレシピ|ダイエット効果も
日本料理の名店『分とく山』総料理長・野崎洋光さん直伝の「豆乳だし」は、旨み&コクたっぷり。豆乳を使えば、かつおぶしや昆布でだしを取る必要なしの手軽さはうれしいポイント。ほのかな甘みは、汁ものはもちろん、和えものにも使いやすい。
豆乳だし使った毎日の食卓に欠かせない副菜や汁もののレシピを野崎さんが教えてくれました。
「ペースト状にした素材と合わせると、とろりとした口当たりが楽しめます」と、野崎さん。やさしい味わいを楽しんでみて!
→分とく山・直伝!素材の味が際立つ「豆乳だし」を使ったメインおかずレシピ
※材料は特記のあるもの以外は2人分です。
※電子レンジは600Wを使用しています。
※豆乳は無調整豆乳を使用しています。
豆乳を発酵食品と組み合わせて腸を活性化
豆乳は、みそや納豆などの発酵食品と合わせて摂ることで、腸を活性化する働きがさらにアップする。
「一緒に調理すれば発酵食品の旨みを引き出し、コクを追加してくれます。また、素材のにおいやクセを和らげる効果もあるので、青魚や野菜、納豆などと組み合わせると全体がまろやかな風味の仕上がりに。牛乳と違ってコレステロールがゼロなので、料理にも気軽に使えますね」(野崎さん)。
豆乳には、さまざまな効果があって栄養価も高いので、ダイエットにも効果的!
厚揚げの香味だれかけ
野菜の風味が効いたたれはご飯にもお酒にも合う。
<豆乳だしの材料>
豆乳+薄口しょうゆ
<材料> 作りやすい分量
厚揚げ(ソフト)…200g
長ねぎ・しょうが・春菊…各20g
白いりごま…5g
<A>
豆乳…大さじ2
薄口しょうゆ…小さじ2
<作り方>
【1】長ねぎはざく切りにし、しょうがは粗みじんに切る。春菊は茹でてざく切りにする。
【2】【1】をフードプロセッサーにかけペースト状にし、<A>、白いりごまを加えて混ぜる。
【3】厚揚げを食べやすい大きさに切ってグリルで焼き、【2】を上にのせて軽く炙り、器に盛る。
しめじと豚肉の和えもの
食材の旨み満載のだしが絡んで満足感アップ。
<豆乳だしの材料>
豆乳+しょうゆ+こしょう
<材料>
豚バラ肉…150g
しめじ…1/2パック
わけぎ…1/2束
しらたき…150g
豆乳…1/3カップ
しょうゆ…小さじ4
粗びき黒こしょう…適量
<作り方>
【1】豚バラ肉は8cm幅に切り、しめじは石づきを落としてほぐす。わけぎは3cm長さ、しらたきは7cm長さに切る。
【2】鍋に湯を沸かししらたきを茹でて水気を切る。しめじ、わけぎもさっと湯にくぐらせ水気を切る。
【3】【2】の火を弱め湯の温度を下げたら、豚肉を入れてゆっくりと火を通し、ざるに上げて水気を切る。
【4】ボウルに豆乳、しょうゆを混ぜ合わせ、【2】、【3】を加えて和え、こしょうを振って器に盛る。
具だくさんみそ汁
大豆食品を組み合わせてたんぱく質を大量補給!
<豆乳だしの材料>
豆乳
<材料>
油揚げ…1/2枚
納豆…1パック
木綿豆腐…1/2丁
車麩…1枚
わけぎ…2本
豆乳…3/4カップ
水…1 1/2カップ
みそ…30g
<作り方>
【1】油揚げは1cm幅に切り、わけぎは3cm長さに切る。
【2】鍋に豆乳と水を入れて火にかけみそを溶かし、【1】、納豆、手で崩した豆腐、割った車麩を加える。
【3】ひと煮立ちしたら器に盛る。
納豆の豆乳しょうゆかけ
バジルが納豆に合う! 玉ねぎで健康効果もアップ!
<豆乳だしの材料>
豆乳+しょうゆ
<材料>
納豆…2パック
玉ねぎ…1/4個
バジル…3枚
豆乳…1/4カップ
しょうゆ…小さじ1強
<作り方>
【1】玉ねぎはみじん切りにし、バジルは食べやすい大きさに手でちぎる。
【2】豆乳としょうゆを混ぜ合わせる。
【3】器に納豆を盛り、玉ねぎをのせて【2】をかけ、バジルを散らす。
ところてんの豆乳酢じょうゆかけ
さっぱりとした酸味が疲れにうれしい!
<豆乳だしの材料>
豆乳+しょうゆ+酢
<材料>
ところてん…200g
しょうが(すりおろし)…少量
青じそ…3枚
豆乳・しょうゆ・酢…各大さじ2
<作り方>
【1】酢は耐熱容器に入れて電子レンジで30秒加熱する。
【2】【1】、豆乳、しょうゆを混ぜ合わせる。
【3】器にところてんを盛り、【2】をかけ、しょうがとせん切りにした青じそをのせる。
にんじんのスープ
ソフトな口当たりと根菜のほのかな甘みが広がる。
<豆乳だしの材料>
豆乳+薄口しょうゆ
<材料>
にんじん…2/3本
長ねぎ…1/3本
水…1カップ
あさつき…2本
<A>
豆乳…1/4カップ
薄口しょうゆ…大さじ1
<作り方>
【1】にんじんは皮つきのまま薄い輪切りにして、熱湯にさっとくぐらせざるに上げる。長ねぎはぶつ切りにする。
【2】鍋に【1】、水を加えてやわらかくなるまで加熱する。
【3】【2】を煮汁ごとフードプロセッサーにかけ、ペースト状にする。
【4】【3】、<A>を鍋に入れてひと煮立ちさせる。器に入れ、小口切りにしたあさつきを散らす。
教えてくれた人
『分とく山』総料理長・野崎洋光さん
1989年東京・南麻布に『分とく山』を開店。現在はグループ5店舗の総料理長を務め、創造性豊かな料理と温厚な人柄にもファンが多い。素材本来の味を大切にした、シンプルかつ革新的な家庭料理の提案にも定評がある。『きょうの料理』(NHK)をはじめテレビ、雑誌等で活躍し、『野﨑洋光 基本の料理』(KADOKAWA)など著書も多数。
『分とく山』
住所:東京都港区南麻布5-1-5
電話:03-5789-3838
→分とく山・野崎洋光さん直伝黄金比率の「豆乳だし」で作る絶品ごはん&麺レシピ
撮影/豊田朋子
※女性セブン2020年9月24日・10月1日号
https://josei7.com/
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