お家がバルになる!おしゃれで簡単小皿料理「タパス」レシピ|野菜料理の達人・植松良枝さん
タパスとはスペインの居酒屋(バル)のカウンターに並ぶ小皿料理。目にも美しく美味しいタパスの作り方を、自ら農園で野菜も収穫する料理研究家の植松良枝さんに教えてもらった。
植松良枝さんの簡単タパスのコツは?
旅先で出合った味を生かしながら、独自にアレンジするのが得意な料理研究家・植松良枝さん。
「大好きなスペイン・バスク地方のバルのタパス(小皿料理)は家庭で楽しむ副菜としてもおすすめ。
バルの定番、ピーマンと玉ねぎを刻んだソースはさっぱりしていて何にでも合うので、夏は常備しています」
1.たことトマトのラグーペンネ
<作り方>
【1】トマト中3個(450g)はヘタをくり抜いて湯むきした後、角切りにする。ゆでだこ150gは細かく刻み、ミンチ状にする(ひと口大に切り、フードプロセッサーで刻むと速い。粗めの部分があってOK)。
【2】鍋にオリーブオイル大さじ1、皮をむいてしっかり潰したにんにく1片、ヘタと種を除いてちぎった赤唐辛子1本を入れて弱火にかける。にんにくが色付いたら、たこを加えて中火で炒め、白ワイン大さじ2を加える。
【3】トマトとケイパー小さじ1強を加え、混ぜ合わせたらトマトが煮詰まるまで10分以上煮て、塩少量で味付けする。表示通りゆでたペンネ50~60gを加え、さっと煮てなじませる。
【4】器に盛り、オリーブオイル大さじ1を回しかける。
2.魚介たっぷりバル風ポテトサラダ
<作り方>(3~4人分)
【1】じゃがいも大2個(300g)は皮付きのまま、竹串がすっと刺さるまで25~30分蒸す。熱いうちに皮をむいてボウルに入れ、フォークで好みの粗さに潰す。すぐに酢大さじ1強をかけてなじませ、マヨネーズ大さじ2~3、牛乳大さじ1を加えて混ぜる。
【2】ツナ缶(ブロックタイプ)大1/2缶(70g)とゆで卵2個を加え、フォークで食べやすい大きさに潰す。【3】殻と尾を除いて3等分に切ったゆでえび8尾、2cm幅に切ってほぐしたかに風味かまぼこ6本(60g)を混ぜ合わせる。
【4】器に盛り、グリーンレリッシュ(右写真)適量をかける。
3.ピーマンと玉ねぎのグリーンレリッシュ
<作り方>(作りやすい分量)
【1】玉ねぎ1/2個は3~4mm角のみじん切りにする。ピーマン1個は玉ねぎよりも細かいみじん切りにする。
【2】ボウルに【1】、塩小さじ1/2、オリーブオイル・白ワインビネガー各大さじ3、水大さじ2を入れて混ぜ合わせる。冷蔵で4~5日保存可能。
★使い方アレンジ
「キリッと酸味のあるソースは、サーモンやツナ、ゆでだこなど魚介類と相性抜群。焼いたお肉にかけてもさっぱり。ゆで卵にかけるだけでもおいしいですよ」
4.とろけるチーズ入り丸ごと焼きピーマン
<作り方>(2~3人分)
【1】ピーマン6~8個は上部を切り落とし、種を取り除く。ピーマン半量に、1個につきピザ用チーズ約10gとアンチョビフィレ1/2枚を奥の方に詰める。同様に残りのピーマンには、ピザ用チーズ約10gとみそ小さじ1/3を1個ずつ詰める。
【2】魚焼きグリルで焦げ目が付くまで5~6分焼く(フライパンでふたをして焼いてもOK)。
5.とうもろこしのナムプラーバター炒め
<作り方>
【1】とうもろこし大1本は半分に切り、実を包丁で取り出す。
【2】フライパンにバター小さじ2を入れて中火にかけ、バターが溶けたら【1】を入れて広げ、焼き色が付くまでそのまま置く。色が鮮やかになったらナムプラー小さじ2を回しかけて炒める。
【3】器に盛り、バター適量をのせ、ざく切りにしたパクチー適量を散らす。
6.ピリ辛青唐じょうゆ
<作り方>(作りやすい分量)
【1】青唐辛子20~25gはなり口を切り落とし、2~3mm幅の輪切りにする。
【2】清潔な保存容器に【1】を入れ、しょうゆ1/2カップを加えて漬ける。冷蔵で約1か月保存可能。
★使い方アレンジ
「我が家の夏の常備だれで、辛味入りのしょうゆとして、納豆や冷奴、かつおのたたき、バンバンジーなど、何にでもかけて楽しみます。そうめんのつゆにブレンドしても絶品です」
7.ズッキーニとちくわのチヂミ
<作り方>(2~3人分)
【1】ズッキーニ中1本(200g)は縦半分に切り、5mm厚さの斜め薄切りにする。ちくわ大1本(100g)も同様に切り、大きめのボウルで混ぜ合わせる。
【2】【1】に薄力粉1/3カップを加え、手で全体に粉をまとわせたら、水大さじ1を加えた溶き卵1個分を加え、さっくりと混ぜる。
【3】フライパン(今回は直径24cmを使用)にごま油大さじ2を熱し、【2】を全面に広げる。焼き色が付いたら裏返して同様に焼く。
【4】まな板に移し、ひと口大に切って器に盛る。青唐じょうゆ(右写真)・酢各適量を混ぜたたれをかけて食べる。
※材料は特記以外、2人分です。
教えてくれた人
野菜の旬を大切にした、季節感溢れる料理が得意。菜園を持ち、夏野菜の収穫に追われる日々。旅好きでバスク地方を毎年旅する。著書に『春夏秋冬ふだんのもてなし』(KADOKAWA)など。
撮影/鈴木泰介
※女性セブン2020年7月16日号
https://josei7.com/