自立から要介護5まで自分らしく生活できるサ高住<後編>
評判の高い高齢者施設や老人ホームなど、カテゴリーを問わず高齢者向けの住宅全般を幅広くピックアップし、実際に訪問して詳細にレポートしている「注目施設ウォッチング」シリーズ。
今回ご紹介するのは、サービス付き高齢者向け住宅「グレイプス用賀」だ。
グレイプス用賀
「グレイプス用賀」は東京建物が手がけるサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)だ。
サ高住は、基本的には元気な高齢者のための住まい。そう聞くと、介護が必要になった時にどうなるのか不安に思うが、ここでは心配する必要はない。2階が介護の必要な人のためのケアフロアになっており、そこに移り住むことができるのだ。
ケアフロアでは認知症対応の研修を受けたスタッフが24時間対応してくれ、また提携医療機関や併設されている介護事業所が連携しているので、突発的な体調不良にもすみやかな対処が可能だ。
終の棲家としてもふさわしい設備とサービス
グレイプス用賀は全120室ある比較的大規模なサ高住で、要介護5の状態になっても住み続けることが可能。つまり、医療ニーズがあったとしても生活できる環境が十分整えられており、終の棲家として考えることができるのだ。
「フロア分けをしていて、2階だけは24時間、専門のスタッフがフロアに常駐しています。手厚いケアが必要になった方も同じ建物で移り住むことができます。同じ建物内なので、顔なじみのスタッフがそのままサポートできるので安心していただけますよ」(グレイプス用賀・支配人の中川美紀さん。以下「」は同)
コンシェルジュが全入居者に提供する基本サービス「状況把握及び生活支援」「健康管理」「その他各種手配など」に加えて、ケアフロアとして用意されている2階では「見守りサービス」が提供される。この見守りサービスには、食堂やアクティビティへの送迎、服薬支援、安否確認、食事の支援などがある。緊急コールにも24時間対応してくれるので、突発的な事態が起こっても安心だ。
また、介護保険サービスを活用して、排泄介助、入浴介助など必要なケアを受けることによって、自分のリズムに合わせた自由な生活を続けることができる。これは、元気なうちに自宅を離れることを考えたことがなかった高齢者にとっても、その家族にとっても魅力的ではないだろうか。